プロの整理収納アドバイザーの要めぐみ先生による、収納レッスン。今回は、人気ブロガーの桃ちゃん&しょうくん宅に訪問!広々キッチンながらも、収納計画ができていない箇所はモノが停滞し、散らかりがちだというキッチンを徹底的にお片付け。整理収納アドバイザーの資格を持つしょうくんと、収納の仕組みを1から作る過程をレポートします。
住人プロフィール
・ご相談者:しょうくん(https://ameblo.jp/shoukunblog)
・持ち家/分譲マンション
・居住1年
・家族3人暮らし(0歳の長男、両親)
前回のおさらい
キッチンを使いやすく整えたい!という希望はあっても、妻の桃ちゃんがセレクトしたモノが中心のキッチンだから、あまり手がつけられていなかったしょうくん。
まずは、大量にあった食器類を全部出し→一面に並べて、使用頻度によってグループ分けを行いました。食器は背面収納棚にまとめて収納することにし、一番出し入れしやすい場所から使用頻度の高い食器を収納。大量の食器はスッキリ収まりました。
後編は、調味料関係や調理器具の整理収納をレッスンします。
※撮影時はコロナウイルス感染予防対策ガイドラインに則り、新型コロナウイルス対策を行いながら進めました。作業中はマスクを着用し、撮影時のみマスクを外して撮影を行いました。
整理収納レッスン⑥ 調味料類ももちろん「全部出し」!
背面収納の食器類が一段落したら、次は調味料類の全部出しに取り掛かりましょう。キッチンのようなモノが多いスペースの整理収納では、一気に全てのモノを出すのが難しいもの。「食器」「調味料」「調理器具」「冷蔵庫の中身」など分けて作業をすると、整理収納が進めやすいですよ。
調味料を全部出しした状態がこちら。
使っていないもの、賞味期限が切れてしまっているものはない? 先程の食器同様、一つひとつを手にとって、取捨選択を進めていきます。
「お土産でもらったものや、外国で買った珍しいモノもあるんだよ。このテキーラ、懐かしい!」(桃ちゃん)
「家族の大切なモノを捨ててしまった!なんていうトラブルを回避するためにも、しっかり会話をしながら作業を進めると◎。」(要先生)
あったかい家族の会話をBGMに、飼い猫のまろちゃんはウトウト……
取捨選択が終わったら、引き出しの高さに合わせてボトル類から収納スタート。調味料の収納スペースとして動線的にムダがない、調理台の下に収納していきます。
整理収納レッスン⑦ 深さのある収納は、収納アイテムを取り入れながらスペースを有効活用
次に、ガス台下のフライパン・鍋類の収納をスタート。深さのある収納スペースを有効活用するために、「ニトリ」のざる・ボウルフライパンスタンドを使用します。
フライパン・鍋のサイズに合わせて、ワイヤーで収納スタンドの幅を変えられるアイテムを使うことで、雪崩が起きづらい収納を目指します。元々この引き出しに収納されていたフライパン・鍋のうち、使用頻度が低いものは背面収納へ移動。この引き出しにはよく使う一軍だけをセレクトして収納します。
シンク下の調理器具やお掃除グッズも整理収納。
サイズがバラバラの保存用袋はくるくるっと丸めて収納。サイズごとに仕切ってしまえるアイテムを使うと、バラけずに収納できます。
元々あった収納グッズも活用し、掃除道具と調理器具を分けて収納し直しました。右側のファイルボックスにはエプロン類などの布ものをまとめて。
整理収納レッスン終了! スッキリBEFORE→AFTER
【AFTER】全体
元々スッキリとスタイリッシュな印象だったキッチンですが、整理収納後は引き出しの中にモノがきれいに収まり、調理台トップには何もなく掃除もしやすい状態に!
スペース活用ができていなかった背面収納
【BEFORE】
【AFTER】
仕切棚で高さを出したり、収納ケースを取り入れることで、スペースを有効に使い切ることができました。中央下段の手が届きやすいゴールデンゾーンは、普段使いの食器を集めることで、毎日の食事の盛り付け時にサッと取り出せる仕組みに。 対してワイングラスなどの使用頻度が低いものは左上段にまとめて、普段使いの食器と分けることで、収納の煩雑さも軽減させました。 台に登らないと奥が見えなかった上段には収納ケースを導入し、まとめて取り出せるようにひと工夫。
思い出のアイテム、来客用のアイテム、季節の食器は背面収納の最下段に収納。屈まないと取り出せないこの場所は、使用頻度の低いモノの収納場所にベストです。
大量の調味料も取捨選択し、適量を使いやすく収納
【BEFORE】
【AFTER】
桃ちゃんに使用頻度を聞きながら、また賞味期限や使用期限を確認し、大量にあった調味料を取捨選択。背の低い調味料は上段にまとめ、料理酒やお醤油などの背の高い調味料は下段に収納。
上からどんどんモノを重ねていたシンク下収納は、余裕が見えるほどに変身!
【BEFORE】
【AFTER】
まるで地層のように上からモノを重ねて収納していたシンク台下の大きな収納。ラップや保存袋、キッチンペーパーなど、縦に収納できるものは立てて省スペース化し、布ものはファイルボックスにまとめるなどの整理をしただけで、こんなにスッキリ。まだまだ収納できる余裕ができるほどに片付きました。
フライパン・鍋類は一軍だけをセレクトして立てて収納
【BEFORE】
【AFTER】
フライパンや鍋を、使用したら上からポンと重ねて収納していたガス台下の大きな収納。使用頻度の高い一群だけをセレクトし、「ニトリ」のラックを使用しながら立てて収納。重ねないことで、フライパンや鍋が片手で取り出せる仕組みを作りました。
使用頻度は低いけど、大切に使用している鍋類は背面収納へ移動。ここでも重ねない収納にすることで、モノの迷子を防ぎます。
整理収納レッスンを終えて
長かった整理収納レッスンも終了!
しょうくん宅のキッチン収納の事例から、ポイントを振り返りましょう。
❶高さのある収納スペースでは、仕切棚やケースを取り入れて空間を有効活用
吊り戸棚は、鍋などもしまえるようにしっかり高さがある場合が多いもの。食器など背の低いものを収納する場合は、その場所にあった収納アイテムを取り入れて、上部までスペースを活用しましょう。
❷普段使い、思い出の品、季節もの、来客時。シーンに合わせてモノを分ける
使用頻度が高いものと、そうではないものが混じって収納されていると、取り出すたびにごちゃつく原因に。まずは頻度ごとにアイテムを分けて収納しましょう。
❸家事シェアのためにも、コミュニケーションを取りながら整理収納を!
キッチンは家族で使用する場所。夫婦間での家事シェアを進めるためにも、モノの場所の把握はどちらもできている状態がベスト。整理収納は、お互いが大切にしているモノや思い出のモノを理解できるタイミングと捉えて、コミュニケーションを取りながら進めると、よりお互いにとって使いやすいキッチンになりますよ。
キッチンの整理収納レッスンを終えた感想は?
しょうくん:整理収納アドバイザーの資格を取得したので、整理収納の流れや概念は理解していたのですが、実際にこのボリュームをこなすと結構疲れますね。(笑)
妻の桃のものが多いので、自分では手放して良いのか残すべきなのか、ジャッジできないと思い手をつけていなかったキッチン。夫婦で協力して作業を進めるのが、成功のポイントかもしれません。
これからまだまだモノが増えそうなので、その都度収納計画を見直しながら、使いやすいキッチンを模索していきます!
皆さんも、ぜひ試してみてくださいね。
※撮影時はコロナウイルス感染予防対策ガイドラインに則り、新型コロナウイルス対策を行いながら進めました。作業中はマスクを着用し、撮影時のみマスクを外して撮影を行いました。