おもちゃは派手な色づかいのものも多く、収納場所には悩むものです。インテリアと調和させるなら、基本はやっぱり隠す収納。そのためには「どこで使う?」という動線を考えることがカギになります!
主張の強いおもちゃは隠してリビングの雰囲気をキープ
岡本あつみさんは、3人の娘と配偶者とともに、都内マンションに5人で暮らしています。こどもたちの成長や家族のライフスタイルの変化に合わせて、柔軟にモノの置き場や配置を考え続ける暮らしをされています。
岡本家に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのが、天井までの高さにびっしりと本が並ぶブックシェルフ!本棚をメインに効率よく収納されたリビングに見えますが、実は一番下のお子さんのおもちゃもこの空間にあるのです。でもいったい、どこにあるのでしょう?
遊び場はテレビの前のスペース。「遊ぶ所に収納する」が鉄則!
正解はここ! 本棚の右下の一部とテレビラックの中に、たくさんのおもちゃが隠されているのです。
「おもちゃを『娘はいつもどこで遊ぶ?』と考えると、テレビの前の広いスペースが主な場所。使いやすく片付けやすい収納には『使うところに置く』が鉄則。使う場所の近くに収納場所を作ることで、誰もが片付けやすい収納になるんです。」(岡本さん)
「入れるだけで簡単に片付く」なら出しっぱなし防止に!
ゲーム機を使うところはテレビの前。だったらテレビラックに全部収納してしまいましょう。黒っぽく形や大きさもさまざまでインテリアに馴染みづらいゲーム機も、扉を閉めてしまえば見た目もスッキリ。テレビの前で広げることの多い「シルバニアファミリー」の人形や小物もここに収納しているそう。
「『入れるだけで簡単に片付く』もキーワードです。アイテムごとに小分けするような面倒な動作は省き、大きなケースに無造作に入れたり、扉の裏側に掛けたりするだけ。簡単な動作で片付けられるので、片付けのハードルが下がり、出しっぱなしになりにくいのです。」(岡本さん)
カーテンを引くだけで違和感のある色は隠せる
「使うところに置く」という鉄則に従って、メインのおもちゃ置き場は遊ぶ場所に近い本棚に。「入れるだけで簡単に片付く」も意識し、おもちゃを棚に入れたらカーテンを閉めるだけにしているそう。アイロンビーズや人形、工作用品など、ごちゃつきがちで色味の強いモノも、1秒あればカーテンで隠せる設置に。
「こどもは遊びたい時にすぐ遊べ、大人の重視するインテリアの雰囲気も守れる。お互いの理想の間を取った“正解”ではないでしょうか。」(岡本さん)
「どこで使う?」で決めれば片付く!
こどもはモノの移動が苦手。手が届きやすい下の段に置く、扉やカーテンを閉めるだけにするなど、動線をシンプルにするのがおもちゃ収納の秘訣です。「どこで使う?」を考えて適した場所に収納すれば、きっと自分で片付けてくれますよ!
※2023年9月取材時の内容です
今回教えてもらったのは……
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岡本あつみ
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト。都内の80平米のマンションに家族5人で暮らす。マクラメの講師としても活躍。