動線を考えるうえで、どこで使うか、どう使うかを意識してきました。最終回の今回は「誰が使う?」を重点的にチェック。そこに「モノ別」の収納を組み合わせれば、スッキリ収納の夢がかなうはずです。今回は、洗面所を例に収納動線の秘密を伺いました。

HOUSTO 編集部

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女性4人が上手にスペースを分け合う洗面所収納

3人の娘と配偶者とともに、都内マンションで5人暮らしをされている、整理収納アドバイザーの岡本あつみさん。こどもたちの成長や家族のライフスタイルの変化に合わせて、柔軟にモノの置き場や配置を考え続ける暮らしをされています。

こちらが岡本家のかわいらしい洗面所。5人家族だからダブルの洗面ボウルを選んでいますが、それでも圧迫感なく収まっているのは見事としか言いようがありません。

洗面所は、意外と個人で使うモノが多い場所。岡本家には女性が4人いることを考えると、メイクグッズやヘアアクセであふれそうなのに、なぜこんなにスッキリしているのか…。その秘訣は「誰が使う?」をきちんと考えた動線づくりにありました!

「人別に分ける」「モノ別に分ける」のメリハリをつけてスッキリ収納

引き出しの中は、使う人ごとに分けて収納されていました。

「モノは『人で分ける』のも、片付けやすくするポイントです。アクセサリーは長女、次女、三女で収納場所を分ければ、誰のモノかが一目瞭然に。自分のモノだと管理もしやすいので、みんな自分で片付けてくれますね」(岡本さん)

自分のスペースに責任を持つ「人別」の収納なら、自分でモノを管理する習慣もつくのだとか。

歯ブラシなどの形が揃っているアイテムは、「人別」と「モノ別」の合わせ技が効率的。鏡面の裏に整然と並んだ歯ブラシは清潔感もあり、さらに扉を閉めれば隠せます。

「歯磨き用のコップは使い捨てのミニ容器にして省スペース化しました。見えないところなので機能重視で、掃除がしやすいプラスチックやステンレスを使っています」(岡本さん)

使う場所に適した収納アイテム選びも、キレイをキープする秘訣なんですね。

洗濯機横のスキマも有効活用!徹底的に収納動線を省略

洗濯機まわりを「誰が使う?」と考えると、岡本さんがメイン。徹底的に自分の動線に合わせ、使いやすい仕組みにしてあるそう。

「タオルは乾いたらすぐにしまえるように、あえてBOXなどには入れずに洗濯機上に収納する仕組みにしています」(岡本さん)

これなら出す、たたむ、しまうという3つの動作が0歩で完了しますね。

さらに洗濯機横には、マグネットクリップで洗濯ネットの収納場所が。これなら乾燥と収納が引っ掛けるだけで完了です。

洗濯を始めてから終えるまでの動作を1カ所にまとめた収納なら、家事の時短にもなりますね!

限られたスペースを使い尽くすには、まずはヒラメキを試してみる

動線を省略してスッキリと収納しつつ、好きなモノは飾ってインテリアも楽しむ岡本さん。大前提は「好きじゃないモノは持たない」だそう。

「スペースにも自分の時間にも限りがあります。好きなことに自分の時間を使いたいから、収納も効率的にしておきたいですね」(岡本さん)

限られたスペースの収納で必要なのは、既成概念にとらわれず場所ごとに適した方法を探ること。「まずは『やってみよう』というヒラメキを試してみて、続かなければ変えればいいんです」という岡本さんの構えすぎない姿勢は、とても参考になりました。みなさんもぜひ、自分のおウチに適した収納ルールを探してみてください!

今回教えてもらったのは……

  • 岡本あつみ
    整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト。都内の80平米のマンションに家族5人で暮らす。マクラメの講師としても活躍。

    https://www.instagram.com/atsumi.okamoto/

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