家族で家事を共有し協力し合う「家事シェア」が近年提唱されているものの、なかなかうまくいかないのが実情です。そこで、家事の揉めごとや困りごとエピソードについて、夫側・妻側の言い分と解決法をご紹介。「名もなき家事」を解消できるヒントになるかもしれません。
第四回目は「掃除」についてのエピソードです。
掃除は分担してるから大丈夫と思いきや言い争い勃発!! (とげとげ。さん夫婦エピソード)
お風呂とトイレは夫、キッチンとリビングは妻、とはっきり掃除担当エリアを決めてますが、お風呂の細かいところのカビで言い争いが絶えず……。
妻の言い分
カビ取りまでしっかりして欲しい!!
夫の言い分
見えるところは掃除してますが、細かいところまでは気づかなくて……。
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
言い合いを繰り返した結果、お風呂の細かいところのカビ取りは、気になる妻の私自身がした方が良いと思ったので、気が向いたときや年末に掃除することにしました。一度プロにお風呂掃除をお願いして隅々までピカピカにしてもらうのもアリですよね。
見えないところの掃除も張り紙をして習慣化! (本多さん夫婦エピソード)
気づいたらトイレ掃除を妻しかしていない……。夫にも習慣化してほしい!
妻の言い分
家事の中で掃除はほとんど妻である私が担ってます。掃除は好きな家事なのでさほど不満はないですが、家族が毎日使って汚れるトイレは、家族みんなで掃除したい、と感じるように。夫にも自分で決めたタイミングで毎日便器だけ拭き掃除してほしいです。
夫の言い分
見えにくい汚れに対処するのが苦手です。見えないとやらない(笑)。でもトイレがきれいなのは妻が毎日掃除しているからだということは理解しています。朝食づくりも毎日続けると当たり前の習慣になったので、トイレも「起床後にまず掃除」と決めました。
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
アルコールスプレーは常にトイレに置いて、トイレットペーパーに吹き付けて簡単に掃除できる流れを作りました。あとは忘れないように「朝起きたらトイレ掃除」と習慣化されるまで張り紙するのも一つの手ですよ。
良かれと思っていた念入り掃除が小姑扱い!?(山野井さん夫婦エピソード)
掃除は基本的に夫の担当ですが、来客となると、ディテールの調整は妻である私が担当。リビング、水回り、良かれと思っていつもより念入りな掃除をすることで夫の怒りを買いました。
妻の言い分
例えば普段ならばひとまず本や未処理の書類、文房具など、リビングの細々したものはまとめて棚の上に置いてありますが、来客の際は、それらを仕分けてきちんとしまい、目に触れないようにしておきたいだけなんです。水回りも、蛇口の縁までピカピカに磨き上げておきたい。本当はいつもそうしてほしいんですが、指示するのが面倒くさくて自分でやっていたら夫は気に食わなかったようで。
夫の言い分
いつもは棚の上にジャンル別に置いておくだけで文句を言わないのに、人が来るときだけ、それらを「あるべき場所にしまって!」と言われるんです。「いつもあるべき場所」を指定してくれたらやるけど、自分で場所を決めることが苦手で……。水回りだっていつもは何も言わないのに、このときだけは小姑のように綺麗にされるのがちょっとやな感じ。いつも妻がやればいいじゃんって思ってしまいます。
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
「いつかはやろう」と思っている棚の上の整理。また、妻が納得できる水回りの掃除。これを一旦夫婦で一緒にやって、夫にルーティーン掃除として身につけてもらうことにしました。工夫してやってと言われるのが苦手な夫に気持ちよく掃除してもらいたいですしね。
最後に
いかがでしたか?家庭にあった家事の在り方を考えるためには、まずは家族で話し合うことが大切ですね。
次回は「家事の色々」エピソードをご紹介します。