要先生の自宅は、3階建ての一軒家。高2と中2の兄弟の部屋は、どちらも4.5畳の広さで、3階に位置しています。こどもたちに個室を与えたのは、長男くんは小5、次男くんは小2のタイミングだったそう。それぞれに性格も好きなモノも異なる2人ですが、さすが整理収納アドバイザーの息子たち。部屋は見ていて気持ちがいいほど、スッキリと整えられていました。

HOUSTO 編集部

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今回教えてくれたのは…要めぐみ先生

高2の長男、中2の次男と夫婦の4人で、横浜市の戸建て住宅に在住。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、住宅収納スペシャリストなど多数の資格を持ち、現場でお片付けサポートをした回数は延べ1000回超え!現場第一主義の整理収納アドバイザー。整理収納を広めるべく雑誌やメディアへの出演も多数。元国際線CAの経験も生かし、マナー講師など幅広い活動を行う。
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モノが少なめの次男くん(中2)の部屋の収納実例を紹介

東側にある次男くん(中2)の個室は、もともと和室。畳にカーペットを敷き、洋室風に使っています。モノに執着がないタイプで、趣味はサッカー。漫画やゲームを買い集めることもなく、部屋はいつでもこの通り。
スッキリを保ち続けるための工夫を見せてもらいましょう。

【学用品〜デスク周り】細かく分けて、物量を管理

教科書・参考書は引き出しの中ではなく、立てて見えるように収納。取り出しやすさを第一に考え、手前に立ち上がりのないファイルボックスを活用しています。

時計、リモコン、箱ティッシュなど散らかりがちなものは卓上ボックスに整理。100均で買った小さなグリーンが彩りに。

デスクの引き出しの中は区切って、モノに合わせた収納を。モノ住所を決め使ったら元の位置にしまう、が鉄則です。

デスク扉の中はデスクで使うモノ…だけでなくてもいい!上段にはサッカーの衣類なども収納されていました。下段には鉛筆削りやセロテープなど、使用頻度が低い学用品を収納。

悩ましいカバン収納は、「IKEA」のワゴンとS字フックを活用して「かける」がルール。「しまう」よりも場所を取らず、どかっと床に置かれる問題も解消!

【衣類収納】制服と私服を分けて収納すると、スッキリが続く

押入れは、奥行きを生かした収納を心がけて。手前には制服など使用頻度の高い洋服をかけて収納しています。

押入れタイプの収納は、奥行きがあるため奥と手前で区切って収納するのがポイント。奥には棚を設置し、ソフトケースに学校用品(彫刻刀など使用頻度の低いもの)や思い出グッズが。取り出す頻度の低いモノを、奥にしまうのがコツです。

ベッドの足元に、手に取りやすいハンガーラックを設置し、普段使いの洋服は、あえてしまわず、ハンガーラックにかけてスペースを有効活用。下部には部活で使用するサッカー衣類をしまい、収納空間を余さず使っています。

兄弟ともに、「ニトリ」の収納つきベッドを活用。「狭い部屋は、収納スペースが限られるためベッド下収納が欠かせません」と要先生。

畳んだ洗濯物は階段やベッドに置いておくと、こどもたちがそれぞれ収納スペースにしまうそう。「重ねず、輪の部分が見えるように立てて収納するときれいに見えるよ、と小さい時から伝え続けてきたおかげか、このようにしまってくれるようになりました」(要先生)

推し活グッズも! モノが多め長男くんの部屋

西側にあるのが、長男くん(高2)の部屋。同じ4.5畳ですが、正方形ではなく変形であり、クローゼットがあるため広く感じられます。長男くんはファッションや漫画が大好き。推し活もしているそうで、どうしてもモノが多めになりがちですが、さまざまな工夫で整理されていました。

【学用品〜デスク周り】思い切って家具を用途別に分けてみる

学習デスクに加えPC用のデスクも。課題にPCを使用することも多いそうで、教科書などを広げるデスクと分けたことで、用途がハッキリとしてスッキリが続くようになったそう。必要なモノ以外は出しっぱなしにしないというルールも徹底されています。

【趣味用品】思い出のモノに推し活。「モノの住所」を決めることで散らからない!

こちらも「ニトリ」の収納つきベッド。奥の引き出しには、学校から持ち帰った寄せ書きやみんなで作ったうちわなど、思い出グッズが。あまり出し入れすることのない思い出グッズにもしっかり場所を作ってあげることが散らからないポイントだそう。しまいこむ場所でもOK。

帽子が大好きという長男くん。ベッド下の引き出しの一つは、贅沢にもニットキャップ専用です。

クローゼットの隙間には、突っ張り棒を使ってキャップを吊り下げて整理。「好きなモノには専用の場所を設けてあげると、自ら進んで片づけてくれます」(要先生)

ゴチャゴチャしがちな推し活グッズは、クローゼットの手前に設置した取り出しやすい衣装ケースの引き出しに整理。大好きなモノにはあえてゴールデンゾーンを与えることで、キレイを保つモチベーションもUP。

幼い頃からの思い出作品や、卒業アルバムなどは、ボックスを設けてクローゼットの上段へ。「思い出のモノはこのボックスに入れられる分だけ、と決めています」(要先生)

漫画など、見た目や色がバラバラなものはクローゼット内の本棚へ。「ただしアクセスしやすい場所にしないと、戻すのが面倒になってしまうので、位置決めが肝心です」(要先生)

兄弟それぞれの性格とモノの分量を生かしたこども部屋。見習いたいポイントがいっぱいです。「きれいに整った部屋は、精神的に落ち着く効果があります。歯磨きをするように、片づけをする習慣をつけたいですね。とはいえわが家のこどもたちも、はじめから片づけが得意だったわけではないんですよ」と要先生。どうしたらこどもたちに片づけ習慣を身につけさせることができるのでしょうか…?

第2回では、「思春期男子のこども部屋、親はどこまで関与してOK?」と題して、片づけとしつけ、思春期のこどもたちとのつき合い方について、要先生に伺います。お楽しみに!

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