クローゼットは、毎日使う場所だからこそ、使いやすさが暮らしの質を左右します。衣類をどこに配置するか、小物はどう収納するか、限られたスペースをどう活かすか。今回は、リビングから寝室、ウォークインクローゼットまで、さまざまな空間で実践されている収納の工夫をご紹介。使用頻度や動線を意識した配置、可動棚や壁面の活用など、今日から真似できるアイデアが詰まっています。
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目次
クローゼット収納の工夫①|L字の可動棚で奥まで活用
hanaさん(@hana87__home)は、リビング横のクローゼットにL字の可動棚を設置し、奥行きの深い空間を有効活用しています。
以前はカラーボックスを入れていましたが、手前をうまく使えず無駄なスペースができていたそう。可動棚に変えてからは、裁縫道具や文房具、書類、掃除道具や工具箱など普段よく使うモノを「ニトリ」や「ダイソー」の収納ボックスに入れて収納。ボックスの色は白で統一し、棚受けは黒、棚板は杉にしたことで全体的にすっきりとした印象に。収納力がアップしただけでなく、取り出しやすく、しまいやすい収納になりました。
クローゼット収納の工夫②|ハンガー収納で洋服選びを楽しく
NANAKOさん(@nanako_original_living)は、元アパレル店員の経験を活かし、クローゼットを「自分のセレクトショップ」として楽しんでいます。よく着る一軍の衣類はハンガーにかけて収納し、選びやすさを優先。洗濯用と収納用のハンガーを分けずに「無印良品」で統一することで、洗濯物を取り込んだらそのままクローゼットにしまうだけの収納をしています。
ケース内の衣類は立てて収納し、同系色ごとに並べることで、何色のものをどのくらい所有しているかが一目瞭然。似ている服を買ってしまう失敗も防げます。毎日の洋服選びが楽しくなる工夫です。
クローゼット収納の工夫③|可動棚で収納力をグンとアップ
aco(@aco_no_ie)さんは、ウォークインクローゼットに可動棚を導入し、収納力を最大限に活用しています。もともとファミリークローゼットとして使う予定だったため、洋服以外のモノの収納も考えて可動棚をメインに。基本的には収納ボックスでカテゴリーごとにまとめ、こどもの幼稚園のお支度スペースとしても活用しています。収納するモノに合わせて棚の高さを変えられるのが最大の魅力。こどもの目線に合わせた高さにすることで、自ら片づけられるようになったそうです。
また、最下部を自動掃除機が通れる高さに設定しているのも、ホコリが溜まりやすいクローゼットに取り入れたいアイデアです。
クローゼット収納の工夫④|夫婦で共有するオープンスタイル
HOUSTO編集部の栗谷川は、横幅1mほどのコンパクトなクローゼットに夫婦2人分の衣類を収納するため、扉を外してオープンクローゼットにリノベーションしました。扉を折り畳むと可動域が20cm失われるため、思い切って扉を外すことで幅いっぱいに使えるように!
可動棚を使って左右を独立させた仕様にすることで、夫婦それぞれが使いやすい高さにポールを移動することも可能になりました。
クローゼット上部や衣装ケースの隙間など、細かいスペースも収納スペースに。帽子やネクタイ、ベルトなど、さまよいアイテムにも住所が決まりました。
クローゼット収納の工夫⑤|壁面を活用して小物も収納
クローゼットの収納スペースは、ハンガーラックや衣類ケースの中だけではありません。扉の裏側が観音開きで折りたたまないタイプであれば、扉裏も立派な収納スペースに。引っ掛けフックを貼り付ければ、軽めのアクセサリーやスカーフなどの定位置になります。クローゼットのサイドの壁につっぱり棒を渡せば、ストールなどの軽めのアイテムをS字フックで吊るせます。このテクニックを駆使するには、クローゼット収納全体を8割程度に抑えておくことが大切。適度なボリュームに調整してから、新しい収納スペースを見つけてみてください。
クローゼット収納の工夫⑥|動線を意識した収納場所選び
クローゼットオーガナイザーの鈴木尚子さんは、クローゼットの場所そのものを見直すことの重要性を教えてくれます。自分のライフスタイルに合わせた使いやすいクローゼットをつくるには、「行動動線」を考えて収納場所を決めることが大切。朝起きて身仕度するまでの着替え動線、帰宅してから就寝するまでの着替え動線、洗濯してからしまうまでの洗濯動線。これらを意識することで、置きっぱなしや脱ぎっぱなしを防ぎ、ムダな時間や労力をなくすことにつながります。洋服の収納場所は1つとは限らないのです。
クローゼット収納の工夫⑦|浴衣も小物もまとめて省スペース
整理収納アドバイザーのすはらひろこ先生は、浴衣をクローゼットに省スペースで収納するアイデアを教えてくれます。浴衣は折り目に沿って長方形を作るように折りたたみ、腰紐などの細かいアイテムはジップ付きのファイルケースにまとめます。帯板や巾着バッグなどの小物は通気性のよい洗濯ネットにざっくり収納。4段タイプのスカートハンガーを使い、最上段と最下段のクリップで長さを調整して留め、空いている段に帯と小物類を吊るすことで、洋服1着分のボリュームに。クローゼットでも場所をとらず、すっきり収納できます。
まとめ
クローゼット収納は、使う人のライフスタイルや動線、家族構成によって最適な方法が変わります。使用頻度別の配置、可動棚の活用、壁面スペースの有効活用など、今あるクローゼットでもできる工夫はたくさん。大切なのは、自分にとって取り出しやすく、戻しやすい仕組みをつくること。定期的に見直しながら、心地よく使えるクローゼットをつくっていきましょう!