HOUSTOの編集部員を長年つとめる栗谷川が中古マンションを購入! 狭い・暗い・古いの3重悩み玄関を、間取りを変えないリノベーション+可動棚シュークロ設置で悩み解決!ベビーカーや小物収納もかなえたリノベ方法とは?

編集部・栗谷川

編集部・栗谷川

読書、映画、料理などインドアな趣味が大好き。夫・娘・猫2匹と東京都内で暮らしています。整理収納アドバイザー。

前回までのあらすじ

HOUSTO編集部の栗谷川(筆者)が、家族が増えたのを機に都内で中古マンションを購入しフルリノベーション! 前の住まいは65平米だったところ、購入したのは60平米(実質は56平米)のマンション。家族が2人→3人に増えたのに、住まいはサイズダウン……。とにかく大切なのは、収納スペースを確保すること。ということで、コンパクトな室内をフルに使い切るために取り付けた可動棚の魅力をお伝えします。

都内マンションの狭い玄関に家族3人分の靴を収納したい! リノベーションでどう変わる?

マンションをリノベーションする上で、家中さまざまなところに取り付けた可動棚ですが、玄関のシューズクローゼットも可動棚を採用することにしました。
上の写真がリフォーム前の玄関です。窓から遠く、光の差し込まない玄関は、都内のファミリータイプのマンションにはよくある形です。また、玄関のタタキが狭いのも悩みのモト。こどもが小さい今、ベビーカーは必需品で、このままのタタキスペースではタタキの半分がベビーカーで埋まってしまいそうな狭さでした。
また、靴を脱いで上がった右手にある靴箱は、腰下の高さで使いやすそうと思いながらも、3人家族の靴が収まるのか?という不安も。

靴箱の上にオープンな収納があるので、ここも靴収納にすれば、しっかり収納力をつけられそう!と思いつき、天井までのシューズクローゼットを作ることに決定しました。

間取り変更は不要!廊下を短くしてタタキを縦に伸ばす方法で、タタキの狭さを解決

こちらがリノベーション後の玄関です。
狭かったタタキ部分は、廊下側に長く伸ばし、縦長の玄関にリノベーション。最近は、玄関に対して横長に土間を敷くリノベーションをする方が多いですが、間取りの変更が難しかったわが家では、廊下側を削り、タタキを広げる選択をしました。
タタキは汚れが気になりづらく、掃除がしやすいモルタルを採用。常に土や砂や葉っぱをお土産にくれる(涙)幼児がいる家庭には、おすすめの素材です。

可動棚では、あえて下部に棚板を入れずにベビーカー収納に

どんなにコンパクトに進化したベビーカーでも、やはり玄関のような空間ではそれなりに場所を取る存在。シューノの設計士さんに相談したところ「可動棚の下部にあえて棚板を入れず、スペースとして使う」という案をいただきました。
そのおかげで、畳んだベビーカーをシュークロ下部に入れて、さらに上の靴棚板をベビーカーの高さギリギリに設置し、空間をフルに使うことが可能になりました。

横から見ても、こんなにスッキリ!
タタキとも続き間になっているので、畳んだらそのままサッとしまえるスペースが完成です。

こどもがベビーカーを卒業したら、三輪車など乗り物を入れるスペースに。さらに乗り物も卒業したら、棚板を追加してこどもの靴入れに…など、その後の成長に合わせたアレンジがしやすいのも可動棚の魅力です。

ベビーカー横のスペースには、傘や小物を収納するスペースに

ベビーカー横の下部スペースには、傘や洋服ブラシなどの小物収納スペースに。棚だけではなく、ハンガーパイプなども取り付けられるのが可動棚「シューノ」の魅力です。

ハンガーパイプにはS字フックを取り付けて、より収納力を上げることもできます。
夏は公園や砂場のグッズを袋に入れてぶら下げたり、冬はこども用の小さなコートをそのままここにかけたり…何かと位置が定まりづらい季節もののこどもアイテムを、玄関にササっと収納できるのは想像以上の便利さです。

また、ハンガーパイプと棚柱の間には「ハンガー用バスケット」を取り付けて、忘れがちなエコバッグなどを入れるスペースを設けました。

可動棚オープン収納×シュークロ そのメリットとは?

可動棚を使用したオープン収納でシューズクローゼットを作ってみたら、使ってみないとわからない意外なメリットが色々ありました。いくつもありますが、代表的なのはこんなもの。

1.靴のメンテナンスがしやすい
まずは、オープンだからこそ靴の傷みや汚れが見えやすいこと。靴を脱いでサッとしまって扉を閉めてしまうと、靴のコンディションを見るタイミングを見失い、明るい屋外で「意外と汚れていたな…」と反省することもありました。
オープン収納にすることで、靴底の減りや汚れが目に入り「もうそろそろお直しかな?」などと、メンテナンスを考える機会も増えました。

2.空気がこもらず、靴が傷みづらい
そして、オープン収納だからこそ、空気がこもりづらいこと。においはもちろん、湿気もこもりづらいことで、革靴などのカビの心配もなく靴の保管ができるのは大きなメリットです。

3.扉がないから省スペース!
何より扉がないことで、扉を手前に開くスペースが省略できるのも、可動棚の魅力です。玄関のように限られたスペースでは、扉分のスペースをとるのも一苦労。オープン収納なら、シュークロ前に少しダンボールを置いたり、キャリーバッグを置いたりしても「扉が開かない!」ということにはならないという点が、とてもストレスフリーなんです。「モノのちょっと置き」が多い玄関には、嬉しいメリットです。

オープン収納だからこそ、インテリア性には気を配って

やはりオープンならではの悩みと言えば、全体がごちゃついて見えやすいこと。わが家も取り付けた当初は、天井まで靴がズラーっと並ぶ様子に目が慣れなかった、というのも事実です。

オープンな場所だからこそ、キレイに並べよう、使わないものは手放そう、と整理心が働くというのもまた事実。

シューズクローゼットをスッキリ見せるために、
・靴の向きを揃える
・靴の高さを揃える(サンダルとブーツは別の段に、など)
・靴の色を揃える
などをなんとなくでも意識することで、少しスッキリ感が出てきたように思います。
また、空いたスペースに少し小物を飾ったりなど、クローズなシューズクローゼットではできないインテリアを楽しむこともできますよ。

可動棚のシューズクローゼットを使ってみて

やはり可動棚の一番の強み「棚板の位置を変えられる」という点は、シューズクローゼットには特に適している機能だと実感。
男性用の靴と、女性用の靴、夏のサンダルと冬のブーツ、一言に靴と言っても、高さはバラバラですよね。棚板の位置を微調整することで、無駄なスペースを作らず収納力を限界まで上げられるのは、可動棚ならではです。

また棚板を外すことで、まるっとスペースとして使えるというのも、可動棚の魅力。玄関は家族のライフスタイルや趣味の変化などで、置きたいモノが変わる場所です。変化に合わせてスペースを足したり作ったり…そんなアレンジを何度でも受け止めてくれる、心強い存在です。

次回は、実際に可動棚「シューノ」を取り付けたキッチン収納をご紹介します。

「シューノ」って?

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  • 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
  • もっと知りたい方はこちら
    https://uchishu.com/royal/
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