もともとは各部屋にそれぞれ収納を備えた、典型的な間取りの3LDKマンションでした。和室を回遊式のウォークインクローゼットに変更し、ランドリースペースも充実させるなど、まさに収納計画が核となったリノベ例。洋服をこよなく愛するご主人の収納テクニックも必見です。

HOUSTO 編集部

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プロフィール

お名前:Kさん
所在地:神奈川県横浜市
家族構成:夫婦+こども1人
建物:分譲マンション
延床面積:72.85㎡
間取り: 3LDK→扉のない3LDK
構造:RC造
改修範囲:スケルトンリノベーション
完工時築年数:築20年
設計会社:ゼロリノベ 加藤彩人・高橋陸人 共同設計
https://www.zerorenovation.com

センスが近い設計者に、安心して任せたい

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実家のある横浜市内で中古マンションをリノベしたいと考えていた、Kさんご夫妻。ネットなどでいくつかの施工会社を調べ、最終的に2社に絞って検討していましたが、最終的には担当者との相性の良さから同社に決定したそうです。

Kさんは30代。設計を担当した加藤さん・高橋さんとは年齢が近く、趣味やファッションの話も合っていたそう。「近いセンスを持つ人に、安心して任せたかった」とKさん。取材では久しぶりの再会に、話が弾んでいました。

内見した物件は6軒。このマンションに決めたのは、日当たりと窓の大きさ。北側の採光もしっかり取れているので、暗い場所がほとんどないのが魅力でした。

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大胆な間取り変更はなくても、動線は整う

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この物件は、玄関から入って左右にスペースが広がる間取りになっています。
もともとはLDKのほか、2つの洋室と、和室。それぞれに小さな収納があるという、収納としては典型的なつくり方がなされていました。

ご主人は、洋服が大好き。靴もたくさん所有しています。
「持っている洋服を効率よく収納できて、かつ、全体的に動線のよい住まい」が、Kさんの希望でした。

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こちらがリノベ前の間取り。

加藤さん「和室部分を回遊式のウォークインクローゼットにすることで、散らばっていた収納を一箇所にまとめ、整理がしやすい空間を目指しました。それ以外は、部屋自体の配置はあまり変更していないんですよ」。

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こちらがリノベ後の間取りです。
玄関から見える書斎はルーバーで仕切り、閉塞感のないものに。
建具の代わりにカーテンを取り付けた寝室は、ゆくゆくは娘さんの部屋にする予定だそう。

洗面室を廊下に出してしまうという発想

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玄関からすぐに目に入るのは、廊下部分につくられた洗面スペース。
お風呂前に設置されていた洗面室を、ランドリースペースに特化させ、洗面を廊下に出してしまったというわけです。

Kさん「帰宅したらすぐに手洗い・うがいをすることができますし、スペースがあるので、家族3人並んで歯磨きもできます。これはいいアイデアだなあと思いました。実際にとても使いやすいです」。

長いカウンターには、奥様のパウダースペースも。洗面用具のストックやタオルなど、収納も充実しています。

ゆったりLDと、夫婦で料理ができる広いキッチン

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和室に一部取られていたスペースも、リビング・ダイニングに取り込んで、家族のスペースはゆったり広々。
以前は壁付けにカウンターがついたタイプのキッチンでしたが、ペニンシュラ型に変更。部屋全体を見渡しながら料理ができるようになりました。

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Kさん「夫婦2人とも料理が好きなので、広いキッチンを希望していました」。

加藤さん「2人がすれ違ってもストレスがない広さ。でも、1人で料理しても移動が少ない、絶妙な距離感を意識しました。ダクトなど圧迫感があるものを見せないような工夫しています」。

各所の収納計画がしっかりなされているので、追加で家具を買う必要もありません。
また、統一感があるので、インテリアがまとまりやすく、掃除もラクだとKさん。
後編では、洋服好きのKさんがこだわったウォークインクローゼット収納のつくり方について、詳しくご紹介します!

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