住み慣れたエリアで理想的な中古マンションに出合い、リノベをした早藤さんファミリー。66㎡強と4人暮らしには少しコンパクト? と思いきや、間取りの工夫でゆったり広々。「こどもたちが大きくなったらまたリノベをすればいい。予算的にも無理のないプランで、安心して暮らせます」。ムダのない収納テクニックも必見です!

HOUSTO 編集部

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プロフィール

お名前:早藤崇・有希子さん
所在地:埼玉県戸田市
家族構成:夫婦+こども2人
建物:分譲マンション
延床面積:66.49㎡
間取り:1SLDK→1LDK
構造:RC造
完工時築年数:築17年
設計者:ゼロリノベ 今野さん
https://www.zerorenovation.com

希望のエリアで、予算に合った家探し

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一昨年、念願のリノベでマイホームを実現した早藤さんファミリー。以前は現在と同じ利用駅に近い、賃貸マンションに暮らしていました。

早藤さん「新築一戸建てもマンションも、このエリアではかなりの予算オーバー。居住エリアを変えたくないという希望があったので、じゃあ中古でリノベがいいんじゃない? と、インスタをよく見るようになって。リノベなら、自分たちの好きな間取りで計画ができることと、予算的にも調整ができそうなところが魅力でした」。

リノベ会社の選択は、ネットの口コミを見て。きちんと予算作りから相談に乗ってくれるという点に安心感をおぼえ、依頼することに決めたそう。

早藤さん「公務員なので、少し背伸びをしたローンも不可能ではありません。でも、『ローンに追われて旅行などの楽しみを我慢するのは嫌ですよね』とアドバイスされて、確かに! と納得したんです。無理のない人生の計画を手伝いますというスタンスがすごく良かった。信頼できるポイントでした」。

条件だけでなく、「ここに住みたい」という気持ちが大切

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物件探しから依頼し、周辺で5、6棟の物件を内見したそうですが、現在のマンションの決め手は何だったのでしょうか。

早藤さん「もともと、広さは60㎡くらいあればいいと思っていました。これより狭い物件も見ましたし、70㎡以上のものも見ましたが、やっぱり広ければいいというものでもないんですよね。感覚的なものですが、『住みたい』と思えたのはこのマンションだけでした。まず眺望が良くて、全体的に明るい。まだ前の持ち主が居住されている状態で、『リフォームしない値段ですぐ買ってくれたら嬉しい』と、かなりリーズナブルな価格にしてくれたのもありがたかったです」。

こども部屋は必須ではない?

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一般的な1SLDKを、スケルトンリノベーションし、間取りは1LDKへ。ゆとりのあるLDKがこの家の主役です。入口には土間玄関、廊下とカーテンで仕切った寝室が1つ。こども部屋は、あえて設けませんでした。

「設計を担当してくれた今野さんから、『こども部屋は必要になったら考えたらいいですよ』と教えていただいて。またラジオでも、12年ごとに、生活が変わる時にリノベをしたらいいという情報を聞いて。私たち夫婦も、こどもの頃は自分の部屋がなくて、特に気にならなかったので、フレキシブルに間取りが変えられる方がいいなと思いました」。

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「現在は家族全員で寝室にしている部屋を、必要になった時には区切ってこども部屋にすればいい。また工事が必要になるのか、天井にカーテンレールを取り付けるなどのDIYでいいのかは、追々考えればいいかな、と思っています」。

段差を生かした空間づくりで、こどもたちも大満足

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リビングの最大の特徴は、床から一段下がったスペースです。
こどもたちの遊び場として利用しているこの凹みには、もともとお風呂と洗面所がありました。

今野さん「洗面所部分の天井が下がっていたためダウンスラブ(他の床より一段低くなっている)であることがわかったので、その段差を活かして床を下げるプランを考えました。将来的にはご夫婦の寝室にしてもいい。同じ室内で、少し目線が変わる部分があると、気持ちにも変化が生まれます。クリエイターのご主人の気分転換にもなるといいな、と考えました」。

早藤さん「このスペースには本当に助けられています。まず、掃除がラク。こどもたちもこの中で遊んでくれるので、リビング中におもちゃが散乱することはありません。大人たちは、こどもたちを遊ばせながら、周りに腰掛けてお茶をしたり、お酒を飲んだりして楽しんでいます。椅子やテーブルがなくても、お客さまの居場所があるんですよね」。

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『はらぺこあおむし』が大好きだという早藤さんファミリー。今野さんの設計イメージも、絵本のモチーフから生まれたそうです。マスタードイエローの壁も、色使いが印象的な『はらぺこあおむし』の世界観を表現しているそう。

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後編では、このおウチのシンプルな生活動線と収納について詳しくご紹介します。

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