住み慣れたエリアで理想的な中古マンションに出合い、リノベをした早藤さんファミリー。66㎡強と4人暮らしには少しコンパクト? と思いきや、間取りの工夫でゆったり広々。「こどもたちが大きくなったらまたリノベをすればいい。予算的にも無理のないプランで、安心して暮らせます」。ムダのない収納テクニックも必見です!
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HOUSTO 編集部

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プロフィール

お名前:早藤崇・有希子さん
所在地:埼玉県戸田市
家族構成:夫婦+こども2人
建物:分譲マンション
延床面積:66.49㎡
間取り:1SLDK→1LDK
構造:RC造
完工時築年数:築17年
設計者:ゼロリノベ 今野さん
https://www.zerorenovation.com

こどもたちがぐるぐる走り回れる、回遊性のあるキッチン

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家族4人で、1LDKのリノベマンションに暮らしはじめた早藤さん。
基本的にプランは設計士の今野さんにすべてお任せしたそうですが、キッチンについては、「回遊性があるカウンターキッチンがいい」という希望がありました。

早藤さん「前に住んでいた賃貸マンションでは、キッチンが奥まっていて、家族の様子も、テレビも見られなかったんです。今はリビングを見渡しながら、またテレビを見ながら料理をすることができて、とても快適です」。

キッチンのカウンターは、少し高くなっています。

早藤さん「はじめはちょっと高すぎたかな? と思ったんですけど、結果的に、料理をしている手元をお客様から隠すことができるし、リビングにいるこどもたちからも、私の姿が見えすぎないのが良かった。こどもたちも、いつも見張られていると思ったら、怒られた時などに、その場にいづらくて『自分の部屋が欲しい』と思うかもしれませんよね。キッチンの周りはぐるぐると回ることができるので、すぐに触れ合えますし、友達のこどもたちがきても大はしゃぎで走り回って遊んでいます。私たちの家事動線もスムーズで、このカタチがベストだったなと思います」。

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冷蔵庫は、リビング側から見えない位置に。玄関から買い物した荷物をすぐに運び込むことができて便利です。可動棚のオープン収納で、キッチン用品とストック食材などを整理。詰め込みすぎない物量で、とても使いやすそうです。

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冷蔵庫の反対側には、こちらも可動棚で本棚が設えてありました。
この視線から見えるキッチン収納は、ボックスを利用することで見た目もスッキリ。

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キッチンカウンターの反対側は、ニッチのディスプレイコーナーも。
今はこどもたちがまだ幼いので、あまりモノを置いていませんが、いずれは読んで欲しい本やインテリア雑貨を置いていきたい、と早藤さん。

書斎コーナーもある、多機能なLDK

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自宅で仕事をしているというご主人は、小説家。ワークスペースも、リビングに組み込まれていました。何かとモノで溢れがちなキッチンの近くに造られていますが、レイアウトと収納の工夫で整然としています。壁は落ち着きのあるブルーグレーに塗装されているのも印象的。

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書斎とキッチンは、床のフローリングとタイルでさりげなくゾーニングされています。
早藤さん「スペースが限られているからこそ、あまりモノを置きたくないな、と思って。ふだんからモノを増やさないように気を付けるようになりました」。

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ベランダそばの天井には、室内干しに便利なハンガーバーが取り付けられていました。

上階なので、外から見られる心配もなく、カーテンはつけていないそう。一日中、明るい日差しが降り注ぎ、風通しの良いLDKです。

土間玄関を利用して、収納をまとまりよく

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メインの収納は、土間玄関に併設されているこのウォークインクローゼット。L字型にハンガーパイプを取り付け、ボックスと併用して家族全員の衣類や日用品が整理されていました。

早藤さん「ベビーカーをそのまま入れたかったので、土間玄関にしたのは正解でした。靴も、可動棚でオープンにしておけば、量が一目で把握できるので、増やしすぎを防ぐことができます」。

ミニマリストと言ってもいいくらい、どの部屋にもモノが少ない早藤家。日頃の物量の管理が、広々と暮らせる秘訣です。

早藤さん「生活をしていて、狭さを感じることはありません。将来、こどもたちも独立して、夫婦2人になることを考えると、やっぱりこれくらいの物件で良かったと思います」。

4人暮らしの1LDKリノベマンションは、実際のスペースよりも、かなり広く見えました。

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