持ち物の量を決めたら、次は置き場所を決める番。「使う場所に置く」のがセオリーですが、その場所の中できちんとした位置は決まっていますか? 今回は収納スペースの効果的な使い方について、整理収納アドバイザーの水谷妙子さんにお話を伺いました。

水谷妙子

水谷妙子

「無印良品」で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務めたのち、現在は整理収納アドバイザーとしてお片づけ講座開催、書籍出版やテレビなどで活躍。

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よく使うモノは、より近い場所に置く

リビングで使うモノはリビングに、キッチンで使うモノはキッチンに。
使う場所に収納すると、出し入れするのがグッとラクになります。鍋やフライパンなら、システムキッチンの収納スペースにおさめますよね。

問題はここから先の話。調理道具とひとくくりに言っても、よく使うものとそれほど出番のないものがあるはずです。私の場合、毎日のように使うフライパンと鍋は、最も取り出しやすいコンロ下の広いスペースに収納しています。

あまり使わない2軍の鍋・フライパンは、すぐ上の浅い引き出しに収納。重ねていますが、使用頻度が低いので出し入れはそれほど手間に感じません。

私はバッグも同じシステムで収納。毎日使うバッグは玄関収納に置いています。玄関で取り出してすぐ出かけられるし、帰宅後もしまいやすいからです。それ以外のバッグはクローゼットにしまっています。

備えつけクローゼットや押し入れは、奥行きを意識して収納場所を決める

よく使うものとそうでないものを同じ場所に収納するなら、よく使うなら手前の一等地に。頻度が低いものを奥にしまうのがおすすめです。

ご相談いただく中で意外と多いのが、ほとんど出番がないものなのに一等地を占領しているパターン。出し入れする機会が限られているものは、収納スペースの一番奥に置いてもおそらく困りません。

私の衣類を収納しているクローゼットでは、手前の引き出しにオンシーズン&通年で着るアイテムを入れています。季節外衣類が入ったボックスは、その奥。
もし季節外衣類のボックスが手前にあったとしたら? いちいちどかしてオンシーズンの服を出さなくてはならず、不便ですよね。

季節家電、思い出の品、大掃除の時期にしか使わない高圧洗浄機、ひな人形…。あなたの家で、一等地を陣取っているものはありませんか? クローゼットや押し入れを開けて、一度チェックしてみてください。

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