こんにちは。ライター佐藤望美です。
前回は「暮らしにつながる旅」(京都)をお届けしましたが、今回は旅先で手に入れたモノについて書いてみようと思います。

取材しながら「買います!」と持ち帰ったモノや、滞在したホテルのショップで販売されていたモノ…。さまざまな場所へ取材に出かけ、たくさんのモノに出合ってきました。お気に入りをいくつかご紹介しますね。

佐藤望美

佐藤望美

ライフスタイル全般を手掛けるエディター・ライター。インテリア、整理収納、家事のコツ、ミニマリスト関連の書籍も数多く編集、執筆。トラベルエディターとして子連れ旅情報をまとめたWebマガジン「FOOTABY!」を運営中。

https://www.instagram.com/nozomi.at.work/

福岡県・濱田窯の粉引カップ

旅先でついつい手に取ってしまうのは、やはり器です。手軽で持ち帰りやすいのもポイント。同じくスタッフコラムを執筆されているライター・山野井さんも器愛を語っていらっしゃいますが、その気持ちはとてもよくわかる。

つい最近手に入れたのは、福岡県の門司で作陶されている濱田正明さんの粉引カップです。

このカップに出合ったのは、神奈川県の二宮町にあるセレクトショップ「日用美」です。店主の浅川さんを取材させていただいた際(HOUSTOで4月に公開予定ですので乞うご期待!)、「どうぞ」と出されたお茶のカップがこれと同じモノでした。

ちょうど、湯呑みになりそうな素敵なカップが欲しいなぁと考えていた私。その佇まいとちょうどいいサイズ感にピンと来て、取材終わりに4つ購入したのでした。

聞けば、濱田正明さんは今年窯を閉じる予定だそう。以前出張で門司を訪れる機会があったのに、当時は濱田さんのことをまだ存じ上げずもったいないことをしました。

ちなみに門司では有名な菓子店、Bionのクッキー缶を購入。こちらもわざわざ訪れて購入する価値ありの絶品クッキーです。

石川県・界 加賀の九谷焼 急須

続いては、九谷焼の急須です。石川県加賀市にある温泉旅館「界 加賀」で購入したもの。

「界 加賀」の前身である「白銀屋」は、陶芸家であり美食家でもある北大路魯山人が定宿としていた老舗旅館。館内のそこかしこに魯山人の作品が飾られている贅沢なお宿でした。客室のアメニティとして用意されている急須やカップも、すべてオリジナルの九谷焼。ショップで販売されていたので、迷わず購入! 繊細な模様と鮮やかなグリーンがとても気に入っています。

先ほどの粉引カップとともにかごに入れ、お茶セットをつくっています

大分県・別府市の竹細工

大分といえば、別府竹細工! 竹細工の産地へ出張が入ると心躍ります。そして取材もそこそこに(!)、竹細工店へと足を運ぶのでした。

この時は老舗の竹工芸店「竹工芸 山正」にてお買い上げです。川上幸子さん作の四角い竹かごは、玄関でハンカチやティッシュ入れにしています。

私は丸型のかごより、四角いほうが好み! もともとはレターボックスのようですが、こまごまとしたキッチングッズを入れたり、おやつを入れたりと幅広く使えそうです。職人さんのこうした作品は一点モノだから、気に入ればお値段が多少張っても購入することが多いです。

竹製品はもちろん通販でも購入できますが、可能な限り自分の目で見て選びたい。竹の微妙な色合いや編み目、竹ひごの質を確認できるからです。それから専門知識のある店主さんと話していろいろ教えてもらいたい!という思いも。

次は岩手県の鳥越竹細工、長野県の戸隠竹細工を現地まで見に行きたいなぁと妄想中です。

静岡県・駿府竹千筋細工の小物入れ

静岡県の伝統工芸として有名な、駿府竹千筋細工。細い竹ひごを使った繊細な仕上がりが特徴的です。静岡県を旅した際には、この小物入れを自分でつくりました!

キッチンの飾り棚に置いて、竹炭入れにしています

静岡市駿府区にある伝統工芸施設「駿府の工房 匠宿」では、伝統工芸の体験教室が随時開催されているんです。

私が挑戦したのは小物入れという作品で、所要時間は1時間ほどです。竹ひごなど必要な材料は用意ずみ。でも自分で組んでみると難しさがよくわかります。ふたもつくりましたが、どんな模様で編むか、幅をどうするか、竹ひごの色(1本1本違うんです)をどう組み合わせるか…。考えるのは楽しいですが、やっぱり職人さんはすごい!と改めて感じるよい機会となりました。

その土地ならではの伝統工芸、作家さんの作品に触れられるのが旅のいいところです。旅先で手に入れたモノはまだまだありますが、今回はこのあたりで。また別の機会にご紹介できればと思っています。それでは!

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