藤原千秋

藤原千秋

「家のなか」の事をテーマにウェブ、雑誌、書籍、新聞等で執筆。大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。『きほんから新発想まで 家事ずかん750』(朝日新聞出版)等、著監修書多数。2020年より東京中日新聞にてコラム『住箱のスミ』連載中。2018年よりTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月1レギュラー出演中。

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2月3日〜17日は「立春」。一年がここからはじまるおめでたい時期

通常のカレンダーでは1月が年のはじまりですが、二十四節気では節分の翌日が年の始まり。節分は大晦日のようなイメージです。
文字通り春を告げる時期で、だんだんと日も長くなり、多くの動植物が活動的になる躍動感あふれる季節です。

年のはじまり、気分新たになる掃除を。洋服を虫干ししてスッキリと!

この時期は雨や雪も多い頃。屋外から入り込んだ湿気は床付近に溜まりやすく、クローゼットの下段やタンスの中は意外と湿りやすい場所です。
ジメっとした空気を追い出すよう、晴れた日にクローゼットまわりを掃除して、こもった空気を入れ替えましょう。

2月上旬の暮らしデータ

●平均気温 5.5℃
●平均降水量 14.5mm
●平均湿度 50%
出典:気象庁ホームページ

クローゼットの簡単掃除。用意するのはこれ

まずは掃除道具をご紹介。

●マイクロファイバーなどのクロス
簡単小掃除をするために、ホコリを逃さないマイクロファイバーなどのクロスを用意します。洗濯済みの古タオルや、手作りウエスなどでももちろんOK。

●消毒用エタノール
消毒用エタノールは揮発性が高く使った後に湿気が残りづらいので、締め切った場所での掃除に向いています。消毒成分がカビ(胞子)を殺し、皮脂を含むホコリや汚れも落としてくれるので、クローゼット使用もおすすめです。

STEP1 「隅」を意識して。家具を動かし、掃除機で吸い上げ

いつもは動かさない家具類も、年のはじめは気合いを入れて裏までしっかり掃除機を。L字や90度になっている部分には「繊維ホコリ」が溜まりがちなのでしっかりと汚れを吸い上げます。巾木の上のホコリも、消毒用エタノール+クロスで拭き取りましょう。
タンスや衣装ケースの壁に面した部分や、壁自体にもカビ(胞子)がついていることも。通常の洗剤拭きではカビは殺せないので、消毒用エタノールでしっかり拭き取りましょう。

STEP2 衣装ケースから洋服を出し、ケースを拭き掃除

一見汚れていないように見えても、拭くと意外と汚れているケース類。洋服を取り出して、全体的に拭きあげます。
取手部分も手の皮脂汚れやホコリが溜まりやすい場所なので、この機会にしっかり拭きます。

STEP3 セーターやパンツなどを天日で「虫干し」

天気がよい日があれば、「虫干し」をしてみましょう。
タンスや衣装ケースに入っている衣類をハンガーにかけ、ベランダで天日干し。湿気が抜けて、衣類がふわっと仕上がります。
キレイに拭きあげた衣装ケースに戻せば気分もスッキリ!

STEP4 時間がない時は、空気の入れ替えだけでもOK

忙しい時は、晴れて湿度の低い日にサーキュレーターや除湿乾燥機で衣類がまとう空気を入れ替えるだけでも、やるとやらないとでは違います。
タンスや衣装ケースを引き出し、4〜5時間乾燥させましょう。これだけでも湿気が抜けて、この時期特有の湿っぽさがなくなります。

春物を出す衣替えや、冬物クリーニングの時期まではもう少し…というタイミングですので、ぜひ家でできる湿気対策をこの時期にトライしてみましょう。

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