コンパクトなスペースながら、家族全員が毎日使う洗面台まわり。それだけに、油断するとすぐに物であふれてしまいます。スムーズに身だしなみを整えられる美しいスペースにするためのコツを、生活研究家・阿部絢子さんに教わりました
洗面台を使ったら、「拭く」までを習慣づける
毎日、家族全員が使う洗面台まわりは汚れやすいもの。
「水まわりならではの湿気やカビ、洗面ボウルの水アカ、服を脱ぎ着するときに出るホコリなどさまざまな汚れやダメージが溜まっていきますから、こまめな掃除やメンテナンスが大事です」と阿部さん。
特に水アカは放っておくとカルシウム成分が固まって、なかなか落ちない頑固な汚れになってしまいます。そこで阿部さんは引き出しの取っ手にマイクロファイバー製のクロスをかけておき、洗面台を使うたびに洗面ボウルや鏡をサッと拭くようにしているそう。
「すぐに拭けば洗剤いらずできれいになるから、大掃除の必要もありません。手に取りやすいところにクロスを用意しておくこと、『洗面台を使って拭く』までを一動作として習慣づけることで、めんどうくささがなくなりますよ」
湿気対策としては壁かけの扇風機を活用するほか、週に1度は棚の扉や引き出しを開けっ放しにして換気を心がけています。
また年に1回、棚や引き出しの中身をすべて出してチェック。使用期限が切れそうだったり、あまり使っていないアイテムは処分します。
そのとき、棚板や引き出しの中をきれいに拭いておきましょう。
頻繁に使う物の中でも、ドライヤーの持ち手や歯ブラシの毛の根元などは汚れがついても見落としがち。日常使いのアイテムの状態も、定期的に確認しましょう。
水まわりが美しく保たれていると、家全体の印象が大きくアップします。ちょっとしたひと手間で、使いやすく清潔な洗面台まわりを簡単にキープできるのです。
(おわり)
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