防災に対する関心が高まっている中、防災アイテムや備蓄を用意することに加えて、日頃からおウチの家具類も地震対策ができていれば安心です。今回は過去のHOUSTOの記事で、災害リスクアドバイザー・松島康生さんに、大規模地震に対する住まいの備えを伺った記事をご紹介します。

HOUSTO 編集部

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『HOUSTO』の記事で学ぶ、家具類の地震対策4つ

家具類の地震対策①|家具の転倒〜落下による事故を防ぐ配置

「耐震収納の目的は、生命と安全の確保、物的(財産)被害の軽減、被災後の生活への配慮などです」と語るのは、災害リスクアドバイザー・松島康生さん。はじめに、家具類の「安全な配置」を行うのがポイントだそうです。

ドアの開きに注意して家具を配置する

災害時の避難経路となる、出入口のドア周辺。転倒、移動しやすい家具類を置かないようにし、避難経路をふさがない配置にすることが重要です。

リビング〜ダイニング、ドアが“内開き”の場合

ドアが内開きの場合は、仮に家具が転倒してもドアを塞がない位置に、冷蔵庫や食器棚を配置しましょう。また地震による揺れでは、家具が移動する場合もあります。家具とドアの距離に余裕を持たせるようにします。

リビング〜ダイニング、ドアが“外開き”の場合

廊下側に開く外開きのドアは、廊下側の家具の配置に注意。震災時に転倒した家具に阻まれてドアが塞がれないよう、ドア近くにはモノを置かないのがベストです。

転倒時を想定した家具の配置、寝室の場合

寝室にはなるべく家具を置かない方が安心です。収納家具など高めの家具を置く場合は倒れる方向を想定し、寝ている場所に倒れてこないように置き方を考えます。

転倒時を想定した家具の配置、ダイニングの場合

ダイニングのテーブルなど、座る頻度の多い場所の近くにある家具類にも注意します。高い家具が倒れてくると危険なため、背の低い家具にするなどの工夫をしましょう。

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家具類の地震対策②|家具転倒の防止対策は床・壁としっかり固定すること

家具類の転倒は、地震などの揺れによって後部が浮き上がることで起こります。家具転倒を防止するために、家具自体をしっかり固定しましょう。
固定にはL型金具、突っ張り棒などの対策器具があり、きちんと設置すれば縦揺れの地震にも横揺れの地震にも備えられるそうです。
L字金具の取付けの際、壁や柱に穴をあけるのに抵抗のある人は粘着タイプも選べます。他にも耐震マット、傾斜版などバリエーションはさまざま。無理のない範囲で生活に合うものを選びましょう。

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家具類の地震対策③|家具の中身が出ないよう、扉の開放防止器具で対策を

揺れによって、棚の中の収納物が飛びだすことを防ぐ「出さない」対策も重要です。
特にキッチンは食器やガラス類など、割れると危険なものが集中しているので注意します。
飛び出し防止の方法は、扉が簡単に開かないようにする工夫すること。
おすすめは、揺れを感知して自動的に扉の開きをロックする「耐震ラッチ」。他にも粘着タイプ、チェーンタイプ、掛け金タイプの扉開放防止器具もあります。家具のタイプによって適したものを選ぶとよいでしょう。

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家具類の地震対策④|壁面のインテリアは壁設置器具できちんと固定

お部屋のインテリアでよくある壁掛けの時計や写真、絵画などは「落とさない」工夫が必要です。
取り付ける場所は、壁に厚みがある場所、壁裏に柱がある場所が最適。
また取付けの際は、釘でなくネジ型のフックを使用すると抜け落ちにくくなります。ガラス素材の割れやすいものは、強化ガラスやアクリル、プラスチックなどの素材に変えるのもよいでしょう。
そして必ずやっておきたいのがメンテナンス。耐震棒にゆるみがないか、ネジ穴がゆるんでいないか、経年劣化で粘着力が弱くなっていないか、定期的に確認を行います。

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家具類の地震対策のおさらい

地震や災害の被害を抑えるために、おウチ自体の防災対策の考え方も大切です。家族が安心して暮らせる住まいの防災対策を、できる範囲で行っておきましょう。