たくさんのモノに囲まれて生活する中で、片付けや掃除など、日々の整理整頓が少し億劫になる事も。今回はそんな重い気分を軽くして、思わず片付けがしたくなるような映画のストレージレビューをご紹介します。ライフスタイルやモノにまつわるストーリーを覗いて、家事のモチベーションを上げてみませんか。

HOUSTO 編集部

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『HOUSTO』のストレージレビューで見る、片付けのモチベUP映画5選

片付けのモチベUP映画①|『365日のシンプルライフ』

©Unikino 2013

「”モノ”とは何なのか」。2013年に制作された、フィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』は、空っぽの部屋で自分にそう問いかけることから始まります。

モノが大好きなペトリ・ルーッカイネン(監督・脚本・主演)はある日、自分がモノに支配されている気がして、生活をリセットする”実験“を始めます。

「持ちモノすべてを倉庫に預ける」「1日に1個だけ倉庫から持って来る」「1年間、続ける」「1年間、何も買わない」4つのルールで、ペトリは暮らしに本当に必要なモノや、楽しむために必要なモノは何なのかを考えます。
自分なら何が必要か、お部屋のモノと重ねながら楽しめるこの映画には、暮らしを豊かにするヒントが詰まっています。

映画情報

  • 365日のシンプルライフ(2013年/フィンランド/フィンランド語/カラー/80分)
  • 監督・脚本・主演 ペトリ・ルーッカイネン
  • 製作 アンッシ・ペルッタラ
  • 提供・配給 パンドラ+kinologue
  • https://365simple.net//

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片付けのモチベUP映画②|『グッバイ、サマー』

©PARTIZAN FILMS – STUDIOCANAL 2015

誰にもジャマされない自分だけの空間は、特にこども時代は憧れるもの。2015年制作の映画『グッバイ、サマー』は、意気投合した2人の少年、ダニエルとテオが、DIYで作り出した「動く小屋」と共に、成長する心を描くロードムービーです。

スクラップ屋で見つけたエンジンで車を作り、旅に出る計画を立てていた2人。しかし手作りの車に道路を走行する許可が降りず、代わりに車輪付きの「動く小屋」をDIYで作ります。
小屋の中は、家族にもジャマされない特別な空間。自立していく2人の少年は、時にぶつかり合いながらもティーンエイジの葛藤を乗り越えていきます。

自分と向き合う場所、理想の空間……自分のおウチでも取り入れたい、お部屋の構想が見えてくるかもしれません。

映画情報

  • グッバイ、サマー(2015年/フランス/フランス語/カラー/104分)
  • 監督・脚本 ミシェル・ゴンドリー
  • 出演 アンジュ・ダルジャン、テオフィル・バケ、ディアーヌ・ベニエ
  • 製作 ジョルジュ・ベルマン
  • 配給 トランスフォーマー
  • http://www.transformer.co.jp/m/goodbyesummer/

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片付けのモチベUP映画③|『ハッピー・オールド・イヤー』

©2019 GDH 559 Co., Ltd.

留学先のスウェーデンから帰国し、数十年放置していた実家の片付けをすることにしたデザイナー、ジーンの断捨離物語。2019年の映画『ハッピー・オールド・イヤー』は、大掛かりな断捨離がもたらす意外なストーリー展開が魅力です。

「STEP1 ゴールを設定する」「STEP2 思い出に浸らない」など、断捨離のプロセスと共に展開が進んでいきます。ただ、友人からの贈り物や、元彼から借りっぱなしのカメラなど、簡単に手放せないモノはありますよね。
モノを捨てれば終わるのではなく、モノと向き合うことで整理される人生の軌跡には、見届けたくなるエピソードが満載です。

捨てられないモノが多くて悩んでしまったら、ジーンの断捨離から、新しい考え方を探ってみるのも良いかもしれませんね。

映画情報

  • ハッピー・オールド・イヤー (2019年/タイ/タイ語/カラー/113分)
  • 監督・脚本 ナワポン・タムロンラタナリット
  • 出演 チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、サニー・スワンメーターノン、サリカー・サートシンスパー
  • 製作 GDH 559、Very Sad Pictures、Happy Ending Film
  • 配給 ザジフィルムズ、マクザム
  • https://www.zaziefilms.com/happyoldyear/

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片付けのモチベUP映画④|『PERFECT DAYS』

©2023 MASTER MIND Ltd.

トイレの清掃員として働く男性・平山の静かな日常を描いた、2023年の映画『PERFECT DAYS』。無口な主人公を演じるのは、日本を代表する俳優・役所広司。この作品では、カンヌ映画祭で男優賞を受賞しています。

時代を感じさせる古いアパートに1人で暮らす彼の生活スタイルは、毎日が同じ繰り返し。しかしその中には、磨き上げられた生活の様式美があります。
棚に整然と並べられた文庫本やカセットテープ。壁に掛けられた箒。玄関に並べられた鍵や小銭など日用品の数々は、出かけるたびに順番に身につけ、帰るたびに順に外します。

ゆったりとした時が流れる映画は、日々の暮らしやライフスタイルを、見つめ直す機会になりそうです。

映画情報

  • PERFECT DAYS(2023年/日本/日本語/カラー/124分)
  • 監督 ヴィム・ヴェンダース
  • 脚本 ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
  • 製作 柳井康治
  • 出演 役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
  • 製作 MASTER MIND
  • 配給 ビターズ・エンド
  • perfectdays-movie.jp

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片付けのモチベUP映画⑤|『断捨離パラダイス』

オムニバス形式の6篇のエピソードで、「捨てられない人々」をリアルかつコミカルに描く2023年の映画『断捨離パラダイス』。キャリアを絶たれたピアニスト、白高が就職したのは、ごみ屋敷専門の清掃業者でした。そして依頼された”汚部屋”でごみの山と格闘する日々の中、さまざまな部屋の持ち主と出会うのです。

清掃業者「断捨離パラダイス」のスタッフが、ガンガンモノを片付けていく様子は、痛快そのもの。そんな中で垣間見える、依頼者それぞれの「捨てられない」事情。大切な人を失ったり、こども時代のトラウマがあったり……。

何かを手放す決意をすること、モノへの想いを蔑ろにしないこと。爽快な断捨離の一方で、出会いを通じて変化する白高の心境と共に、見ている側の心も動かされます。

映画情報

  • 断捨離パラダイス(2023年/日本/日本語/カラー/101分)
  • 監督・脚本 萱野孝幸
  • 出演 篠田諒、北山雅康、武藤十夢、中村祐美子、泉谷しげる、関岡マーク
  • 製作 濵田優貴
  • 配給 クロックワークス
  • https://danpara.jp/

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片付けのモチベUP映画おさらい

持つモノ、捨てるモノの選択から、日々の暮らしの向き合い方まで。収納やライフスタイルに関する映画は、自然と自分の生活と重ねて考えるきっかけになります。お部屋を片付ける手が止まってしまったら、映画を見てモチベーションUPを図るのも選択肢の一つですね。