狭小住宅や中古マンションで多い60㎡台の住宅。住宅価格の高騰も相まって、特にファミリー層で需要が高まっている平米数です。リノベーションをするにあたり、参考になる省スペース工夫や収納のアイデアをご紹介します。
『HOUSTO』の人気記事でわかる!60平米(60㎡)の間取り実例
60平米(60㎡)間取り事例①|中古マンション・4人家族・66.49㎡の1LDK
元々住んでいたエリアで中古マンション購入+リノベをした早藤崇・有希子さんご夫妻。
メインの窓に対して横長にリビングを設置することで、自然光がたっぷり入り、心地いいリビング空間が広がります。
リビングの一角は床から一段下がったスペースが。元々は浴室やトイレなど水回りが集約されていた場所で、配管の関係でダウンスラブしていたところを活かしてこどもスペースとしたそう。
おもちゃなどがリビングに散乱することもなく、使い勝手もよいそうです。
リビングに対面したオープンキッチンは、パントリー(写真奥)から廊下に抜けられる回遊型。
帰宅後も最奥の窓まで回らずに、手前からキッチンに入れるのは考えられた動線です。
リビングの他に、個室はカーテンで仕切った寝室のみ。
こどもが2人いる早瀬さんご夫妻ですが、こども部屋はいまのところ考えていないそう。
こどもが成長してライフスタイルが変わったら、その時に追加リノベをして個室を作るという道を検討されているそうです。
|元の記事を読む|
60平米(60㎡)間取り事例②|中古マンション・4人家族・60㎡台のワンルーム
整理収納コンサルタントとして活躍する本多さおりさん。
3年前に中古マンションを購入し、全面リノベーションをされました。
その間取りはユニークで、ワンルーム回遊型。
浴室やトイレ以外には扉のない設計です。
玄関から一直線でつながる廊下沿いは、洗面台・ランドリーコーナー・キッチン・作業スペースと一列に設計。家事の動線に沿って設計されており、暮らしがラクになりそうな間取りです。
中央のウォークインクローゼットには、家族全員分の衣類などをまとめて。可動棚を全面に設置し、上部まで空間を使い切る収納を実践されていました。
日中はリビングとして、夜は寝室として使っている畳スペースの奥には、天井までの扉つき収納が。布団や季節のアイテムなどはここに収納。天井までの全面扉なら、壁のように見えてすっきりですね。
|元の記事を読む|
60平米(60㎡)間取り事例③|注文住宅・3人家族・64㎡の3階建住宅
建築家の島村香子さんは、約10坪の土地に7坪の狭小住宅を建て、事務所兼自宅として住まわれています。
一階は玄関収納と事務所を兼ねたスペース。靴箱をオープン収納にし、裏側の事務所の収納スペースと兼ねているという珍しい造作収納です。
2階にはダイニングスペースと、階段裏に多目的スペースが。ダイニングテーブルにシンクを合わせるという斬新な造作家具に、省スペースを活かすセンスが光ります。
3階は寝室+水回り+ロフト空間。ロフトに上がる階段は、収納スペースも兼ねる造作を。小さい空間を使い切るアイデアが満載です。
衣類収納はベッド横にまとめて。可動棚で収納スペースを作ることで、扉を開閉するスペースを省略でき、開放感ある空間が作れるんですね。
|元の記事を読む|
60平米(60㎡)間取り事例④|中古マンション・3人家族・60㎡の1LDK
築40年の中古マンションをフルリノベーションしたKさん家族。
「造作の収納を多めに欲しい」という点を建築家にリクエストしたそうです。
造作家具はすべて「無印良品」のモジュールに合わせて設計されており、収納アイテムとの相性もバッチリなのだとか。
造作を依頼する場合、どんなアイテムと組み合わせて使いたいかまでプランニングできるとよいですね。
リビングに面したオープンキッチン。ここもリビングと造作家具の素材を合わせることで、生活感を隠しながらすっきり見えが叶っています。
唯一の個室は寝室に。上部にハンガーパイプを設置することで、コンパクトな空間でも布団を干すことができるそう。
|元の記事を読む|
60平米(60㎡)間取り事例⑤|中古マンション・3人家族・67㎡のワンルーム
建築事務所をご夫婦で営む佐々木倫子さんの自宅は、築37年の中古マンション(67㎡)。一般的な2LDKでしたが、スケルトンにして、全面的にリノベーションをしました。
この家でひときわ目を引くのは、存在感のあるバスルーム。扉のないボックス型のバスルームは、手前に白いバスタブが置かれ、リビングの風景の一部になっているのです。
水回りは脱衣所などのスペースを取りながら、扉をつけて…と考えてしまいがちですが、中央にバスタブを配置するという大胆な発想です。
バスタブ横には衣類収納が集約され、収納扉を開けると目隠しにもなるという仕掛けが。入浴後はすぐに衣類に手を伸ばせて便利なのだそう。
窓に面したリビングには、キッチンから続く長いダイニングスペースを設置。ここで仕事や打ち合わせも行っているそう。
寝室も扉なしの設計。天井梁部分に設置したロールスクローンを下げれば、目隠しにもなる上、夜にはプロジェクターで家族の映画館に早変わり!
小さな空間に、省スペースの工夫がたくさん散りばめられています。
|元の記事を読む|