帰省先でいただいたモノ、夏のセールで買った服、夏休みで増えたあれこれ……。気づけば家じゅうのモノが少しずつ増えている、そんな夏の終わりはありませんか。収納を見直す前に、まず向き合いたいのが「手放す」こと。とはいえ、思い出のあるモノや良いモノほど、手放すのは難しいものです。今回は、手放し上手なプロたちの考え方と実践を、HOUSTOの人気記事からご紹介します。
H2 HOUSTOの人気記事でわかる!後悔しない「手放し方」の考え方・実例5選
目次
手放し方の実例①|思い出のモノは「2つの質問」で向き合う
ハイエース1台分の少ないモノで暮らす、整理収納アドバイザー1級のイラストレーター・おふみさん。そんなおふみさんにも、「なんとなく手放しちゃいけない気がするモノ」があるそうです。それは、本を1冊つくるたびに積み上がる原稿やイラストなどの紙類。汗水流した思い出が蘇り、まるで努力ごと手放すような気持ちになってしまうそう。
そこでおふみさんは、自分にこう問いかけました。「今後、使う予定はある?」「思い出の品として残したい?」。答えはどちらも「いいえ」。
努力は成果物である書籍に詰まっているから、途中経過のモノは残さなくていい。そう納得できたことで、手放せたそうです。残すモノと手放すモノのルールが自分の中で決まれば、悩む時間も少し減るかもしれません。(取材当時:2023年5月26日)
手放し方の実例②|着ていく場所が思い浮かばない服に、出番は来ない
クローゼットコーディネーターの柴田敦子さん(@shibataatsuko.yohaku)は、かつて500着以上あった洋服を、今では年間60着ほどに絞って着回しています。転機は4年間の海外滞在。トランク3つ分の服で暮らしてみて、まったく困らなかったそうです。
「着ていく場所がすぐ思い浮かばなかったら、今後もきっと出番はありません」と柴田さん。今は年間で数着買い、数着手放す「循環」を続けています。衣替えのたびに手持ち服を1点1点数えて見直すのも柴田さん流。手に取ることで、見逃していた傷みやシミに気づけるといいます。数を絞れば管理もお手入れも行き届く。クローゼットがいつも巡りの良い状態になる考え方です。(取材当時:2026年6月24日)
手放し方の実例③|どう収納するかより、そもそも「持つべきか」を考える
整理収納コンサルタントの須藤昌子さんは、50代の暮らしを「引き算」だと語ります。30代くらいまではたくさんのモノを所有していた須藤さんですが、今は持たなくていいモノ、やらなくてもいいことを手放していくのだそう。たとえば炊飯器は、パーツのお手入れにストレスを感じて手放し、土鍋やフライパンでご飯を炊くようになったり。ざるも持たず、手持ちの器やラップで代用しています。
「ざるをどこにどう収納するかを考える前に、“ざるを持たない”という選択をしてもいい」と語る須藤さん。あることが前提になりすぎているモノであっても、手放しても案外困らないモノもあるのだと言います。(取材当時:2026年1月26日)
手放し方の実例④|使う努力をするよりも、良いモノほど「今その時代にいる人」に譲る
整理収納コンサルタントの本多さおりさんが手放したのは、かつて梅酒やらっきょう漬けづくりに活躍した「セラーメイト」の保存瓶。今は誰も保存食をつくっていないのに、モノが良いだけに手放せず、シリアルを入れるなどして使う努力をしていたそうです。
「趣味も、好みも、ライフスタイルも変わっていくのが人生。時代時代で役割を終えるものがあるのは当然です」と本多さん。良いモノほど手放しがたいけれど、ベストなのは“今その時代にいる”人に譲ること。今現在、それらを楽しんでいる人を見つけて、モノを循環させているそうです(取材当時:2024年8月7日)
手放し方の実例⑤|家の中の紙は9割手放せる。データ化という選択肢
「思い出があるから」「お金に関わるから」と、なんとなく捨てられないモノの代表格が紙類。HOUSTO編集部員の村藤が、片付けアドバイザー・石阪京子さんの著書『見るだけでわかる!図解紙片づけ』(ダイヤモンド社)を片手に、8年分の溜まった紙と向き合った実録ルポ。
「家の中の紙は9割が捨てられる!」という石阪さんの言葉どおり、紙は「すぐに捨てる」「確認して捨てる」「スマホ保存」「ファイリング」の4つに分類。こどもの作品や家電の取扱説明書は、データ化することで気持ちも軽く手放せたそうです。
「あれどこいった?」と探すストレスがなくなるだけで、日々の暮らしはぐんと快適に。時間のある夏休みにこそ、取り組みたい片付けです。(取材当時:2026年5月27日)