壁に造りつけた棚に、お気に入りのニットやワンピース、そして帽子やバッグ、時計などの小物を少しだけ。お店みたいなディスプレイ収納棚、憧れますよね。今回はそんな夢をかなえる可動収納システム「シューノ」を開発している株式会社ロイヤルさんにインタビュー。実は、様々な世代の人が使いやすく、色々なおウチに馴染むように、相当な研究を以って開発されていたのです。

HOUSTO 編集部

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レイアウトは自由自在! フレキシブルな可動収納システム「シューノ」

広報部門の畑さん(左)と開発部署責任者の上田さん(右)

今回、「シューノ」について教えてくれたのは、開発部署責任者の上田さんと広報部門の畑さん。

株式会社ロイヤルは、百貨店などで展開するアパレル・雑貨等のディスプレイ用商品を手掛けている会社。いわばお店の空間を演出するプロです。そのプロが手掛けた住宅用の可動収納システム「シューノ」には、店舗用商品の開発で培われたノウハウが詰め込まれています。

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「シューノ」の種類はおおまかに、玄関・リビング収納タイプとクローゼット収納タイプの2種類。棚やハンガーなどのパーツを組み合わせ、設置したい場所の幅や奥行きに合わせて理想の収納棚をつくれるシステム収納です。

ポイントはなんといっても棚が可動式ということ。お店で新商品に合わせてレイアウトを変更するように、「シューノ」は家族の成長や季節に合わせ、棚の位置を変えたり、使わない時は外したりと、簡単に姿を変えられるオープン収納なのです。

でも、なぜ店舗用商品開発のプロが住宅用に収納を開発することになったのでしょう?

おウチの収納環境はお店より過酷! 安全に使えるよう素材から加工方法まで再研究

住宅収納の敵は湿気。「シューノ」には「サチライトクロームメッキ」というサビに強い表面処理を施しているものもあり、これはなんとオートバイのマフラーにも使われる手法。雨でも大丈夫なら、お風呂場の湿気も安心ですね!

そもそもの開発のきっかけは、施工業者向けにホームセンターに卸していた店舗用商品が、DIYブームで一般ユーザーも手に取り始めたこと。

「新たなニーズが生まれた以上、新たな使用環境に応じたスペックの商品を提供するのがメーカーの責任と意を決して『シューノ』の開発を始めました。というのも、店舗と住宅では環境がまったく違うんです。」(上田さん)

たしかに、私たちが収納家具を置きたい場所のなかには、湿気の多い浴室周りや汚れがつきやすいキッチンなどもありますよね。オープンなスペースで空調管理されたお店と違い、家具にとっては意外と過酷な環境です。そんな環境でも安全に使えるよう、「シューノ」では素材や加工・表面処理を刷新したそう。聞いてみると「そこまで⁉︎」という念の入れようが判明しました!

可動収納システム「シューノ」用パーツ(左)と店舗専用「AAシステム」用パーツ(右)

たとえばこのパーツ、同じ形でも店舗用と住宅用で3つの違いがあります。

1つ目は「表面処理」。玄関や浴室周りなどの湿気対策として、店舗用よりサビに強い表面処理を採用しています。
2つ目は「強度」。レイアウト重視の店舗用と違い、おウチでは収納がメイン。大量のハンガーや本などの重いモノも想定し、強度を上げています。

そして一番気を遣ったのが、3つ目の「安全性」です。「プロダクトデザインでこだわるのはこういうところです。」と言って教えてくれたのが、パーツの縁の丸み。商品知識がなくても安全に扱えるよう、パーツの角が尖らないよう加工方法を見直しています。当然そこは「コストとの戦いでした。」と上田さんは苦笑い。メーカーさんはこんな細部まで気にかけているんですね!

ユーザー目線の思いもよらない使い方を商品に生かしたい

『シューノ』の棚板のカラーバリエーションは4種類。ユーザーの意見を反映した、さまざまなおウチの壁に馴染む絶妙なカラー展開になっています

完成した商品をさらに進化させているのが、モニターの存在。実際の使い方がヒントになって開発に繋がることは多くあるそうで、「木目カラーのもっと暗い色を増やして欲しい」など、さまざまな要望を商品開発に反映させるため、モニターと広報部門、開発部門は常に連携体制でいるそう。

広報部門SNS担当の岡部さんもオンラインで取材に答えてくれました。「ユーザーの方と一緒にブランドをつくりあげていきたいですね。」(岡部さん)

よりユーザーに近い商品開発をめざし、インスタグラムも活用。SNS担当の岡部さんは「『どう使うの?』『こんな色が欲しい』と気軽にご意見をいただいたり、『#シューノ』とタグづけしてあげてくださる写真をシェアしたり、積極的にコミュニケーションをとることで、ユーザーの皆さんとの距離がグッと縮まりました。」

シューノ公式インスタグラム(https://www.instagram.com/sssystem_royal/

ユーザーの方の中には、ハンガーパイプを活用してオープンな靴収納をつくったり、短くしてテーブルの下に収納スペースをつくったり、思いもよらない使用法に出会うこともあるそう。広報の畑さんは「ユーザーさんの創意工夫には教わることが多いんです。収納の考え方一つで悩みが解消できる。」と、商品の可能性を改めて感じていると言います。

見える=見せる収納で、整理整頓への意識が変わる

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畑さんは「店舗では商品が主役であるように、住宅は住む人が主役。」と、「シューノ」はあくまでも黒子役だと言います。一番の利点を尋ねると「自分仕様にできること。」と上田さん。

「あるユーザーさんは、靴をオープン収納にしたことで衛生管理を徹底する意識がついたのだそうです。一見収納からは遠いことに思えるかもしれませんが、オープン収納であるシューノを取り入れたからこそ生まれた意識です。暮らしの意識を変えることこそが、シューノの魅力なのかもしれません。」

見える収納にすることで、ひと目で物の場所が分かるだけでなく、キレイをキープしたくなる。その意識の変化こそが、オープン収納「シューノ」の一つの利点なのでしょう。

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上田さんは「夏はパイプを2本渡して上下でシャツを収納し、冬は1本に変えてロングコートを収納できる」など、店舗用商品の応用術をシューノの強みとしつつ、住宅ならではの商品開発にもまだまだ意欲的。 たとえばテレワーク需要を踏まえ、パソコンなどに使える簡易デスク的なパーツを研究中とのこと。ほかにもハンガーパイプの上の隙間用や、趣味のディスプレイ用など、ユーザーの悩みに沿った新パーツも考案中と教えてもらいました。

今後も「シューノ」の進化が期待できそうです!

今回お話をお伺いしたのは……