ホームオフィスがとても荒れ模様な理由は「自分は片付けができる」という過信から!? ホームオフィスの可動棚をつけるまでの経緯と、実行計画をお伝えします。

編集部・栗谷川

編集部・栗谷川

読書、映画、料理などインドアな趣味が大好き。夫・娘・猫2匹と東京都内で暮らしています。整理収納アドバイザー。

可動棚をもっと取り付けたい!次こそは自分で

まずは簡単に自己紹介を。HOUSTO編集部に10年以上在籍している編集部栗谷川と申します。
HOUSTOでは過去に可動棚の魅力をたくさん紹介していて、取材を重ねるほどに可動棚って便利で良さそうだな…という思いが増してきた私。
2022年に中古マンションを購入時、思い切って家中に可動棚を取り付けました。

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玄関にはじまり、キッチンも洗面所もクローゼットもすべて可動棚を設置。私と同じくズボラな夫は「扉を開ける」というワンアクションが苦手で、そこら中にモノをポイポイっと置いてしまうのですが、可動棚はそもそも扉がない。ポイポイ癖も防げて、家庭の治安にも一役買っている可動棚なのです。

可動棚をつけるかどうか、最後まで悩んで一旦保留にした一部屋があります。いずれこども部屋にしようと思っている4.5畳の小さな部屋で、今は私のホームオフィス。
大型の机を入れて、ディスプレイも完備。横には書類棚を置いて書類を管理。こどもに部屋を譲るまでの期間限定ではありますが、ヴァージニアウルフよろしく自分ひとりの部屋……!と歓喜していたのも束の間。
横に置いてある書類棚が大変使いづらく、いつの間にかもっさりと荒れた場所になってしまっていたのです。

可動棚をつけたい魔境をご紹介!

HOUSTOは整理収納に特化したサイトです。そんな媒体で10年間編集を続けて、この有様?とびっくりしてもらえるリアルな写真をここでご紹介します。

これが使いづらい棚の正体です!

・最上段…謎の木の箱と、コープの注文カタログ、その他書籍
・上から1段目…左のカゴに入っているのはカメラやコード類などのガジェット、右側のステンレスカゴにはごそっと化粧品をまとめて
・上から2段目…書類関係。ファイルケースの中には何が入っているか謎。立ててあるクリアファイルも、いつか整理しようと思いつつ、カバンから出てきたものをそのまま差しただけ
・上から3段目…書籍。ガジェットを購入した時の箱。ノベルティでもらったポケモンのティッシュ。そしてなぜここに…娘のおむつ(未使用)。カバンから出したものをとりあえず雑多置きしたスペース
・棚の横…友人が遊びにきた時に運悪くぶっ壊れたイス。粗大ゴミ出しを面倒さから見送り続けて早半年

さらに棚横からはエコバッグがブラリ。中にはDAISOで買いものした時のモノがそのまままだ入っているという有様!

整理収納について、知識はいくばくか溜まってきたかな?というこの頃ですが、「知っている」と「できる」はまた違いますよね。

なぜこんなリアリティ溢れる空間が生まれるのか考察

棚以外も雑然とした雰囲気のこの部屋

ちなみにこの部屋と棚は、ほぼ自分一人で使っている空間です。信じてもらえないかも知れませんが、他の部屋は毎日掃除をしていて、結構整っているような気がします。

ではなぜこの部屋だけがこうなってしまうのか?

娘は3歳で、まだ片付けができる年齢ではありません。前述したうちの夫はポイポイ族なので、片付けの工夫や仕組みを作ってあげなくては部屋が片付かない。
となると、片付けが苦手な人も得意な人も、リセットしやすいシステムを作ることが家事削減に大きくつながるのです。
私は躍起になってシステム作りに奔走しました。おかげで、散らかっても結構すぐ片付く空間が生まれました……という過信が、この魔境の正体なのかも知れないと気づいたのです。

私はできる、片付けられる、いつだってできるんだ!
そう思いながら、結局片付かない空間で過ごしている私…。

せっかく手に入れた自分ひとりの空間です。自分にもちゃんと目を向けて、システム化された収納をつくろう!
それが、ホームオフィスの可動棚取り付けを決心した理由です。

名誉のために同時刻リビング。ホームオフィスの棚よりは片付いている

まず今の部屋の何がイヤ?現状に最大限不満を垂れるのがスタート地点

どんな部屋にしたいか、理想を語ろう!という言葉は聞こえがいいですが、あれもいいな、これもいいな…と気が散ってしまうもの。
どうしたいか、よりも「何がイヤか」。これをはっきりさせることで、現状の不満を解決し、手っ取り早く満足感が得られるのではないかと考えました。

ということで、現在のホームオフィスの家具配置がこちら。パソコン作業が多く、また資料を広げながら仕事することも多いので、デスクは大きめ。

©︎マイホームクラウド

●不満点
・棚とデスクの間が絶対に狭い。体を滑り込ませることはできても、書類を取って広げるスペースはない。
・でもスペースがあるから、デスクから腕を伸ばして書類を取るのが億劫。結果、取ったはいいけど適当に戻すから棚の中が荒れる。
・デスクを横向きに置いていることで、この部屋ではデスクワーク以外のことができない。今は家族全員が同じ寝室で寝ていますが、私や家族が感染症などにかかったときに、健康な人は別室で眠れるよう、布団1枚が敷けるくらいのスペースは欲しい。

そこで、不満を解消するための家具配置はこちら!

©︎マイホームクラウド

●改善点を反映すると?
・奥の壁にデスクをベタ付けにして、その上を奥行きゆったりの可動棚に。仕事の書類などは棚上に収納する。そうすることで、デスク後方にスペースができて布団が敷けるように!
・デスクの奥行きは800mmとたっぷりある。脚はそこまで長くないので、デスク下の奥部分がデッドスペースに。そこにも可動棚の棚板を置き、使用頻度が低いものを置くスペースに。
・デスク横には仕事で使うバッグなど、細かいものを収納できるようなシステムを組む。

そう、可動棚の利点は、デスクなどの家具を挟んで上下で使えることなのです!
また棚板をつけない「棚柱」部分は、マグネット収納を貼り付けるなどで収納スペースを無駄なく使い切れるのも良いところ。

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空間を最大限味方につけたオフィス作りを目指します。

ちなみにこの間取り(家具配置)ですが、「マイホームクラウド」で作成しました。
自分でイチから間取りを手書きするのは大変ですが、このサイトならすぐに間取りが作成できます。家具のサイズもカスタムできて、ぐるりと回したり、移動させたり…シミュレーションも一発でできるので、脳内の画像化におすすめです。

次回は、どこで何を買う?材料などのリサーチと計画をレポートします。DIY素人らしいのっそりした進みになる予定の連載ですが、引き続きお付き合いくださいませ!

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