可動棚を設置したいけど、何から始めればよいか、どう進めたらいいのかわからない……。そんな方も多いのでは?今回は可動棚をスムーズに取り付けるための行程をご紹介します。流れを把握して、理想の可動棚を設置してみましょう。
そもそも可動棚って?
収納を考えていると必ず生まれるのが「この棚があと10cm高ければ……」という悩み。スパッと解決してくれるのは「可動棚」かもしれません!
可動棚とは、棚板を上下に自由に動かせる棚。壁に棚柱という支柱を固定し、そこに設置した棚受けに棚板を渡す仕組みです。棚柱にはいくつも棚受けの差し込み穴があるので、高さを好きなように変えられるのが魅力です。
扉のないオープン棚だから、扉を開ける幅が取れない狭小住宅でも大丈夫。見せる収納としてディスプレイも楽しめます。
リフォームより手軽に設置できる!可動棚の収納
細かく棚板の位置を調節できる可動棚は、暮らし方や家族の成長に合わせて使い方を変えられるのが魅力です。新たなクローゼットを新設するなど、収納スペースをリフォームするより手軽に取り付けられる上、大きい収納棚を買うより費用が押さえられるケースも。壁面に取り付けるので、デッドスペースも有効活用できて便利ですね。
工程1.可動棚をどこに設置して、何を置くか。具体的なプランを立てる
可動棚が取り付けられる下地が入った壁面があれば、どこにでも設置できる可動棚。例えばリビングに設置して収納スペースを確保しつつ、グリーンや写真集などをレイアウトすればインテリアの楽しみが広がります。他にも、クローゼット内に設置すれば、家族の使い勝手や季節によって自由にレイアウトを変えられたり、可動棚のパントリーを作ってデッドスペースのない効率的な収納システムにしたり。まずはどこでどう使うか、具体的にプランを立てましょう。置きたいものの重さによって耐荷重も考えておくと安心です。
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工程2.可動棚を設置したい場所の採寸をする
設置場所が決まったら、壁面スペースの採寸をします。メジャーを使い、横幅、高さ、設置したい棚の奥行きを想定して測り、メモしておきましょう。棚柱は何本取り付けるか、棚板はどのぐらいの高さにしたいかも決めておけば、使用するパーツ探しや棚板のサイズ選びに役立ちます。
棚柱の長さは60〜180cmほどのものがあり、棚板の幅も個人の好みで決められます。自由度が高いからこそ、それぞれのサイズを測って具体的なプランを立てておけば、工務店に発注する場合もスムーズに話を進められますよ。
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工程3.どんなメーカーの可動棚がイメージ通りか、リサーチを
可動棚を出しているメーカーは複数あり、特徴や強みが異なります。どんな可動棚にしたいかを具体的にイメージして、適したタイプを調べてみましょう。キッチンや洗面所など、湿気の多い場所ならサビに強いもの、クローゼットで使いたいなら、ハンガーパイプなどのカスタムパーツが多いと選びやすいかもしれません。ディスプレイ性を高めたいなら、棚柱などの金具の色が壁の色にマッチするか、棚板の色を選べるかなどのインテリア性もポイントです。
可動棚の設置タイプについて詳しく知りたい方はこちら
工程4.最寄りの工務店に依頼!壁の下地もチェックする
設置する場所、大きさ、メーカーが決まったら、実際に依頼をします。
初めての設置なら、工務店に依頼するのが安心。棚柱を取り付けるためには、壁に下地が入っていることが大前提。自分では下地の有無が分かりづらいので、壁の状態を確認してもらう上でも、工務店などのプロに依頼しましょう。
壁の内部に合板下地が入っていれば自由な位置に取り付けられますが、下地が入っていない壁なら間柱や芯柱の入っている場所に設置します。あるいは新たに合板下地を仕込んでクロスでカバーする方法もあります。
工程5.置きたいものに合わせて棚板を用意する
可動棚の棚板も、使い勝手に合わせて選べます。棚柱とセットになっているものでも、質感やカラー、サイズなど種類はさまざま。可動棚の場所や置くものに合わせて、棚板のイメージを工務店に伝えましょう。
また、オリジナルの棚板をDIYするという方法も。自由に素材を選んで自分好みに仕上げられますよ。
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工程6.可動棚の取り付け完了!実際にモノを置いてみる
お部屋に可動棚ができたら、置くモノの配置をしてみます。こども部屋や倉庫など、実際に使う人の手の届きやすさもチェック。棚板を動かしてレイアウトを調整しておくと、片付けが楽になりますよ。
日々の暮らしの中で使いやすいように、高さやパーツを変えられるのも可動棚の利点です。モノだけでなく暮らし方に合わせて、棚の工夫を楽しめます。
棚板の外し方について詳しく知りたい方はこちら
設置できた可動棚は、暮らしでアレンジ
生活に寄り添った収納スペースを作れる可動棚。設置したあとは、使っていくその時々で、便利な形や見せたい雰囲気など、求めるものが変わります。快適な収納システムをアレンジして、もっと可動棚の楽しみ方を広げましょう!