「防災」と聞くと、特別な非常食や道具をそろえなければ!と身構えてしまいがち。でも本当に続く備えは、毎日の暮らしの延長線上にもあります。いつもの食料を少し多めに買い、消費しながら在庫を回す、防災バッグを目につく場所に置く、季節の変わり目に中身を見直す。そんな無理のない習慣こそ、いざというときに力を発揮します。今回は、日常でできる防災の備えを、HOUSTOの人気記事からご紹介します。
HOUSTOの人気記事でわかる!毎日の延長でできる、防災の備え実例5選
目次
防災アイデア実例①|「食べながら備える」ローリングストックの基本
防災収納のスペシャリストで整理収納アドバイザーのmisaさんが実践するのが「ローリングストック」です。ローリングストックとは、水や食料を賞味期限が短いものから消費し、使った分を買い足していく方法です。misaさんは長期保存水ではなく、飲み慣れた水を備えているそう。
ペットボトルに小さく書かれた賞味期限は、離れた場所からでも分かるように、マスキングテープに日付を書いて貼るという工夫も。非常用水は2リットルのほか、飲みきりサイズの310mlもあると衛生的に使えるそうです。
食料も「防災食」にこだわらず、ふだんから食べ慣れたおいしいものを選ぶのがポイント。特別な準備ではなく、毎日の買い物の延長で続けられる備え方です。(取材当時:2021年10月12日)
防災アイデア実例②|食品ストックは見える化して、賞味期限切れを防ぐ
ローリングストックを続けるコツは、「何がどれだけあるか」がひと目で分かることです。食品ストックの収納実例を集めた記事(以下のリンク)にも、そのヒントが詰まっています。
たとえば整理収納アドバイザーのFujinaoさんは、防災備蓄も兼ねて食品を立てて収納。重ならないので上からパッと見渡せて、しばらく手をつけていないモノや期限が近いモノに気づきやすいそうです。
ほかにも、収納の扉にホワイトボードをつけて賞味期限を一覧にしたり、ボックスでジャンル別に仕分けたりと、見える化の工夫はさまざま。買い物前に在庫を確認する習慣も、無駄なく備えを続けるコツです。(取材当時:2021年9月4日)
防災アイデア実例③|1週間分はどれくらい?備蓄量と見落としがちな備え
災害用備蓄は「備えているつもり」でも、実際災害のレベルによって量が足りているか分からず、不安になることもありますよね。そんなときの目安を、防災備蓄収納プランナー協会代表の長柴美恵さんが教えてくれました。
基本は「1週間は買い物に出なくても自宅で過ごせる量」。
・食料は1人1日3食×7日で21食分
・水は料理も含めて1人1日3リットル、1週間で21リットル
これが一人分の目安です。給食のように1週間分の献立を組んでみると、必要な量が見えてきやすいと長柴さんは語ります。
そして忘れてはいけないのが、見落としがちな備えです。停電でトイレが流せないときの凝固剤や、常備薬、コンタクトレンズや入れ歯など、いざというとき手に入りにくいモノこそ、日常の延長で少しずつそろえておくのが、どんな時も健やかに過ごすポイントです。(取材当時:2021年8月12日)
防災アイデア実例④|防災リュックはしまい込まない。目につく場所が正解
せっかく用意した防災リュックも、押入れの奥にしまい込んでは意味がありません。misaさんは、玄関に近い廊下収納に防災リュックを保管しています。
ヘッドライトやランタン、ヘルメットも同じ場所にまとめ、さらにホットプレートやカセットコンロなど日常でも使うアイテムを一緒に置くことで、暮らしのなかで自然に目に入るしくみです。
こどもには、連絡先の一覧や飴、絆創膏などを入れた小さな防災ポーチを用意。大きなリュックは管理できなくても、小さなポーチなら自分で中身を把握できます。ペットがいる家庭は、普段使いのペットバッグをそのまま持ち出せるようにしておくと安心です。(取材当時:2021年12月12日)
防災アイデア実例⑤|春と秋に見直す。備えをアップデートする習慣
備えは、一度そろえて終わりではありません。整理収納アドバイザーのFujinaoさんは、防災用品を普段あまり使わない和室の押入れにまとめる一方、インスタント食品や缶詰など食品系はローリングストックしやすいようキッチンで管理しています。
そして毎年3月と9月に防災グッズを見直し、中身をアップデートしているそう。こどもの成長で必要なモノは変わり、食品の賞味期限も少しずつ近づいていくものです。
防災の日のある9月と、年度替わりの3月のように「見直す月」を決めておけば、備えが自然と最新の状態に保たれます。カレンダーに印をつけるだけで始められる、いちばん手軽な防災習慣です。(取材当時:2022年6月7日)